【 岩井俊二監督作品:Love Letter 】
コロナウイルス対策としての外出自粛のため、家で久しぶりに岩井俊二監督作品の「Love Letter」を見た。
以下は、『「岩井俊二の世界」は続く 映画『ラストレター』公開記念&「SWITCH」発売記念特別ロングインタビュー』より。
http://www.switch-pub.co.jp/iwai_shunji_longinterview_lastletter/
岩井 最初は『Love Letter』もドラマ用の企画だったんですよね。どちらも同じ石原隆さんというプロデューサーで、ちょっと変わったことをやろうかなと、「白黒で」とか「小津安二郎風で」なんてことを言っていたら、番組枠を取り仕切っている別のプロデューサーの人が怖がって逃げてしまって。
(略)
『Love Letter』はあの頃の自分の「こういうものが映画だ」というエレメントが詰まったような作品という印象が僕の中にあります。『Love Letter』と『スワロウテイル』の2つがそういう作品というか……自分にとっての「映画みたいなもの」を作った作品なんですね。
ーーちなみに劇場公開された『Love Letter』は最初に想定されていた小津オマージュのプロットとは全く違う新しいものになったのですか?
岩井 いや、かなり似てはいます。どんなのだったかな……ある女の子がいて、お見合いをさせられるんですよ。それで、そろそろ結婚だよ、と。なんか小津っぽいですよね。それで最終的に嫁に行って終わる。
結婚が決まって、それに向けて片付けをしていると昔のものが出てきたり、知らない人から手紙が来たりということが起こって、その手紙に返事を書いたりというような……。その女の子の中だけで自己完結する話なので、相手が出てこないんですよね。手紙がやって来るだけ。見知らぬ人から手紙が何通も来て、それに対して返事を書きながら、自分の嫁入りの準備をしていくというような。これはこれで面白かったんですよね。
<感想>
最初は『Love Letter』もドラマ用の企画で、「白黒で」「小津安二郎風で」なんて言っていたとのこと。
Love Letterが小津オマージュのプロットであるとの視点で観るのも面白い。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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