元証券マンが「あれっ」と思ったこと

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あれっ、GDP速報値のマイナス幅が小さい理由?

【 2020年1-3GDP成長率(速報値):対前期比▲0.9%。年率換算▲3.4% 】

 


 2020/5/18、三橋貴明オフィシャルブログで、「【戦慄】2020年1-3月期GDP発表」が掲載されていた。

https://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12597806671.html


 以下は、その一部抜粋。

 

 

2020年1-3月期のGDP成長率(速報値)発表


1.日本経済は2019年10月1日の消費税増税により、19年10-12月期の経済成長率が対前期比▲1.8%(年率換算▲7.1%)と大きく落ち込んでいた


2.今回発表される20年1-3月期は、↑この大きく減った19年10-12月期との比較


3.日本経済の落ち込みは、20年4月以降に本格化した


 昨年10-12月期に「すでにGDPが減っていた」ために、コロナ危機が始まったとはいえ、今年の1-3月期の対前期比の落ち込み幅は欧米と比較すると「小さくなる」

 

 

20年1-3月期の欧米

ユーロ圏全体:対前期比▲3.8%(同▲14.4%)

フランス:対前期比▲5.8%(同▲21.3%)。

アメリカ:対前期比▲1.22%(同▲4.8%)でした。

 

 対前期比▲0.9%。年率換算▲3.4%

 

『1~3月期の実質GDPは年率3.4%減

 内閣府が18日発表した2020年1~3月期の国内総生産GDP)速報値は、物価変動を除く実質で前期比0.9%減、年率換算で3.4%減だった。マイナス成長は2四半期連続。』


 

内閣府の資料から

(値は全て実質値の対前期比)

 

民間最終消費支出 ▲0.7%

民間住宅 ▲4.5%

民間企業設備 ▲0.5%

政府最終消費支出 +0.1%

公的固定資本形成 ▲0.4%

輸出 ▲6%

輸入(控除) ▲4.9%

 

特に住宅投資と輸出の落ち込みが凄まじい

 

 

リセッション

2四半期連続の経済成長率のマイナス。つまりは、テクニカルに「リセッション(景気後退)」に突入していることが確定


重要なのは

「日本の景気後退は2020年ではなく、2019年10月に始まった」

という点


安倍政権は、昨年10月の消費税増税による景気後退を「無かったこと」にしてしまい、全ての責任を新型コロナウイルス感染症パンデミックに押し付ける

 

 

第二次世界恐慌はこれからが本番

20年4-6月期は1-3月期以上に悪化するのは確実で、つまりは3四半期連続のマイナス成長

 


今後の安倍政権

「コロナ危機により、景気後退に突入した(消費税増税? 何それ?)」


「コロナ危機による20年1-3月期の落ち込みは、日本は欧米諸国より小さい(ドヤッ!)」


「コロナ危機はピークを越えたので、自粛は緩和するから、財政拡大はやらない」


まずは、現在の日本の経済危機は「昨年10月の安倍政権による消費税増税に始まった」という事実を共有し、政権の責任を追及する

 

 

<感想>

 三橋氏は、安倍政権に対して、「国民による責任追及の声」を高めるべきであると訴える。

 政権発足当時の三本の矢(⇒ロケットスタート)はどこに行ってしまったのか。

 財務省主導の政策からの脱出を期待したい。

 


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