元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、森岡毅氏の型にはまらない教育?

森岡毅氏:型にはまらない教育 】


 2020/7/11の日経電子版に、森岡毅さんの以下内容の記事が掲載されていた。


森岡毅氏(4) 恩師との出会いが自信に
https://www.nikkei.com/article/DGXKZO61349760Z00C20A7XXA000/?s=4


そんな私を初めて認めてくれたのが、5年から担任になった森和彦先生です。その頃には、私の悪童ぶりに参観日にも恥ずかしくて来られなくなっていた母親に、森先生は「この子のエネルギーや発想力がそもそも非常識な規格外なんです。型にはめるのではなく、認めて伸ばしましょう。この子は将来が楽しみですよ」と言ってくれました。

森先生も悪いことをすれば怒りましたが、それ以外は私が熱中したことを必ず褒めてくれました。とてもうれしかったのを覚えています。それが深いところで「自信」になり、今につながっているように思います。

日本の教育は、子供を型にはめることがデフォルト(初期設定)になっています。強みが偏って型にハマるのが苦手な子供は評価してもらえない。自分はダメだと思い込ませてしまうのは社会の大きな損失です。


物心ついた頃から数学は得意でした。しかし、小学校低学年の頃、算数でひどい点を取ったことがあります。「1/3÷1/3」という分数の割り算がどうしてもわからなかったのです。

教師に聞いても、ひっくり返して掛けたらいいと繰り返すばかり。私が知りたかったのはそんな表層的なことではありません。1枚のピザの3分の1を、3分の1の人間で割るというのはどういう意味? つまり分数の割り算の本質的な意味を問う私に「ひっくり返してかけるだけなのに、どうしてわからないの」と教師は困り果てました。

もんもんとする中、父親の言葉ですっと霧が晴れたのです。1/3から1/3は何回引けるのか。これが割り算だと教えてくれました。だから答えは1だと。そして、この世には実は足し算しか存在せず、割り算は引き算で、引き算も本質はマイナスの足し算である、という言葉に「シンプルで美しい!」と心が震えました。


<感想>
 型にはめる教育しかなかったら、今日の森岡毅氏はなかったかもしれないと思うと「教育」の大切さを改めて感じる。

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