元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、IPO連勝は17でストップ?

 

雪国まいたけIPO初値が公開価格割れ 】

 


 2020/9/17、日経電子版に、『連勝止めた大型IPO 「売り手都合」投資家そっぽ 』の記事が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO63981370X10C20A9EN1000/?s=5

 以下は一部抜粋。


17日の東京市場で、東証1部に新規株式公開(IPO)した雪国まいたけの初値が公開価格を下回った。久々に時価総額が1000億円級の案件として注目されたが、IPO銘柄の「連勝記録」は17で止まった。大型IPOの再開は相場が平常モードに戻りつつあることの表れだが、価格や需給面などで「売り手都合」になりがちな案件については厳しく選別されている。


雪国まいたけは「2000~2400円」の仮条件の上限に公開価格が決まらず、機関投資家からは「成長期待が大きくない食品株の物色は限られる」(GCIアセット・マネジメントの池田隆政シニア・ポートフォリオ・マネジャー)とも指摘されていた。

不人気の理由の一つが、投資ファンドによる出口案件と見られたことだ。同社は2015年に投資ファンドベインキャピタルが買収し、経営の立て直しを進めてきた。ファンドの出口戦略である以上、公開価格が割高ではないかとの思惑につながる。上場時の売り出しも大規模になりがちで、需給悪化が意識されやすい。

 


<感想>
 投資ファンドの出口戦略としてのIPOは、売出規模と価格面で市場にとって厳しい条件となる場合が多いため、申し込みの際には他銘柄以上に慎重な判断が必要となろう。

 

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