元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、「前向きな対応」からの変更?

 

【 日中防衛相テレビ会談 】

 


 2020/12/14、17時から約95分間、岸防衛大臣と魏鳳和・中国国務委員兼国防部長とのテレビ会談が行われた。
 以下は防衛省のHPからの一部抜粋。
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2020/20201214_chn-j.html

 


両大臣は、日中関係や地域情勢について意見交換を行いました。

 

岸大臣からは、我が国固有の領土である尖閣諸島周辺海域を含む東シナ海情勢について、まず、同諸島に関する我が国の立場をしっかりと伝えた上で、中国軍や中国公船の活動といった個別の事象について指摘しつつ、力を背景とした一方的な現状変更の試みに対する強い懸念を伝達し、事態をエスカレートさせるような行動をとらないよう、強く求めました。

 

また、南シナ海情勢については、岸大臣から、現状への懸念を述べるとともに、法の支配や自制の重要性を指摘しました。

 

さらに、岸大臣から、中国が自国の国防政策や軍事力の透明性を向上させ国際社会の懸念を払拭するよう求めました。

 


(参考)2019/12/18「日中防衛相会談(概要)」
https://www.mod.go.jp/j/approach/exchange/area/2019/20191218_chn-j.html

 

1 総論
(1)河野大臣から、尖閣諸島周辺海空域等の東シナ海情勢について、中国軍の活動等について懸念を伝えるとともに、中国側の前向きな対応を強く求めた。その上で、両大臣は、東シナ海の安定の重要性について認識を共有した。

 

2 地域情勢
(1)両大臣は、北朝鮮情勢に関し、安保理決議の完全な履行の重要性を確認した上で、日中両国共通の目標である朝鮮半島の非核化に向けて、日中間で連携を進めることで一致した。
(2)河野大臣から、国際社会の関心事項である南シナ海問題について、係争中の地形の非軍事化の重要性を指摘した。

 


<感想>
 本件は、王毅外相が尖閣諸島の領有権を主張した11/24の発言に抗議し、政府に反論を促す自民党外交部会と外交調査会の12/1の決議文を踏まえた、日中防衛相のテレビ会談。
 1年前の日中防衛相会談以降の「前向きな対応」ではなく、「事態をエスカレートさせるような行動をとらないよう」強く求める内容に変化したことは心強い。

 

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