【 地政学:米中による新冷戦 】
先日、「サクッとわかるビジネス教養 地政学」(奥山真司監修、新星出版社)を読んだ。
以下は、一部抜粋。
現在の覇権国であり、世界をコントロールする存在がアメリカです。アメリカは必要な相手を、「完全支配」から「選択的関与」「オフショア・バランシング」「孤立主義」という4つのオプションに分け、関与するレベルを考えています。
アメリカの4つのオプション
完全支配(Primacy)
アメリカが相手国の全土に出向いて軍隊を常駐させ、政策にまで関わり、国の運営のすべてを管理下に置く
選択的関与(Selective Engagement)
アメリカにとって重要なエリアにのみ軍隊を駐留させる。必要なブブにのみコミットして、コントロールする。
オフショア・バランシング(Offshore Balancing)
相手の領土には出向かず、少し離れた場所から様子を見つつ、必要に応じて圧力をかけるなど、間接的にコントロールする
孤立主義(Isolationism)
コントロールというよりもアメリカの対外戦略の1つだが、軍隊を撤退させ、重要なとき以外は海外派兵をしない
アメリカ軍の代表的な海外拠点
沖縄米軍基地
沖縄本島の約15%もの面積を占める。飛行場や港湾施設、貯油施設、弾薬庫、っ訓練場など、30以上の施設がある。
<代表的な施設>
・那覇港湾施設(那覇市)
・嘉手納基地(中頭部)
・普天間飛行場(宜野湾市)
米海軍横須賀基地
アメリカ国外唯一の空母の母港であり、ほかにも数多くの軍艦が寄港する。世界最大級の船の修理設備(ドライドック)があり、米海軍が世界に展開するうえで欠かせない施設になっている。
ディエゴ・ガルシア空軍基地(インド洋)
中東を監視する拠点。イギリスから付与された島の全土が米軍基地。
チューレ空軍基地(グリーンランド)
ラムシュタイン空軍基地(ドイツ)
欧州最大の空軍基地。在欧米空軍の司令部がおかれる。
<感想>
混迷を深める冷酷なアジア(中国 vs アメリカ)・中東(イラン vs アメリカ)・ヨーロッパ(NATO・EU vs ロシア)。
日米の軍事力と経済力のパワーを結集して、親米派による中国との新冷戦に備えたい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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