【 OKK:不適切会計による有報提出遅延 】
2021/10/7、日経電子版に、「OKK、21年3月期の有報提出 不適切会計で遅れる」記事が掲載された。
以下は、その内容について。(その1)
「OKK、21年3月期の有報提出 不適切会計で遅れる」
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO76398400W1A001C2DTA000/
工作機械のOKKは6日、監査法人の限定付き適正意見を得た2021年3月期の有価証券報告書(有報)を関東財務局に提出したと発表した。棚卸し資産の過大計上による不適切会計が判明し、決算発表と有報の提出が大幅に遅れていた。6日までに有報を提出できなければ東証の上場廃止基準に該当する可能性があった。同日発表した前期の最終損益は24億円の赤字(前の期は91億円の赤字)だった。
同社は有報の提出が大幅に遅れ、9月22日に東京証券取引所から投資家に注意を促す「監理銘柄」に指定されていた。なお10月12日までに、未提出の21年4~6月期の四半期報告書を提出しなければ上場廃止となる可能性がある。
一連の責任をとって11月10日付で浜辺義男社長が退任し、森本佳秀代表取締役常務執行役員が新社長に就任すると発表した。
また会計監査人のEY新日本監査法人は10月6日付で退任した。「次期以降に監査工数が増えることを考慮すると報酬希望額が増加していく」との申し出があった。代わりに同日付でやまぶき(京都市)が一時会計監査人となった。
前期の売上高は前の期比43%減の120億円、営業損益は27億円の赤字(前の期は1億円の黒字)だった。22年3月期の最終損益は11億円の赤字を見込む。
過去の決算に遡って棚卸し資産を修正した結果、17年3月期から21年3月期までの有報などの決算を訂正した。
<感想>
10月12日までに、未提出の21年4~6月期の四半期報告書を提出しなければ上場廃止となる可能性があるOKK。
次回は、プレスリリースを時系列で追ってみたい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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