【 MBOの目的:株主重視より社員への配分 】
2022/7/14、日経電子版に、『コマニーがMBO 「報いは株主より社員に」塚本会長』が、掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC126OB0S2A710C2000000/
以下は、一部抜粋。
――上場のメリットはなくなりましたか。
「地方の企業でもあり、上場は知名度や信用の向上といったメリットがあった。しかし、情報開示など難しい要請が出てきた。監査法人への報酬など、上場維持のコストが年間数千万円かかる。デメリットがメリットを上回っている」
「コマニーは創業時から社員が一番で、社員の士気が上がれば顧客や取引先、そして株主に報いることができると考えてきた。上場して株主に配慮すると、四半期決算を意識して短期で利益を出さないといけないし、株主還元も必要となる。上場廃止後は株主ではなく社員に報いる。(年間)600万円前後の平均給与を700万円にするのが目標だ」
四半期決算の開示が始まった2000年代前半頃から株主重視の風潮が強まり、社員への配分が薄くなったとの反省があるようだ。
<感想>
本件のように、上場によるメリットよりデメリットの方が大きいと判断された場合、MBOを選択するケースも増えるものと思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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