元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、村上ファンド等に対する裁判所の認定?


【 コスモHD:村上ファンド等に対する裁判所の認定 】

 


 2017/1/17、日経電子版に「コスモHDが、村上世彰氏側に反論」の記事が掲載された。(その1)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC178540X10C23A1000000/

 


 以下は、1月11日の会社プレスリリースからの一部抜粋。
https://ceh.cosmo-oil.co.jp/press/p_230111/pdf/230111jp_01.pdf

 


< 村上ファンド等の過去の投資活動に関する裁判所の認定等 >

 

横浜地決令和元年5月20日決定(一部抜粋)

 

イ A(村上氏)は、債権者らが債務者(ヨロズ)の株式を10%程度取得した際、債務者に対し、具体的な事業計画や事業運営に関する改善提案等を全く示さないまま、債権者の配当が低い、配当性向を100%にせよ、株主還元を含めた新たな中長期計画を出せ等と要求し、Aが債務者の株主還元も含めた中長期計画に納得しない場合には、

『公開買付させてください。プロセスに入りましょう』、『11人の取締役を一応、クビ、やめてもらうと。それについては、3人は残して、4人うちから入れて、その7人の取締役会で配当政策を決める』などと述べる一方、

『大きな自己株[自社株買い]をやるのであれば僕はOK出しますから、撤回します』と述べ、『御社は株主価値を上げるのか、Aの会社になるのか、はたまたMBOをするのかの3択です』などと要求したが、結局、債権者らは、その後、債務者の株価が上がった段階で全株式を売却した。

 

エ 債権者らは、平成24年から平成31年にかけて、株式会社J、K株式会社、L株式会社、M株式会社及び株式会社Nに対し、大量の株式を買い付け、対象会社の経営者に様々な圧力を掛けた上、対象会社自身又は対象会社の関係者に対し、買い付けた株式の全部又はその大半を高値で購入させ、転売益を得ている。

 

オ Aの強い影響力の下にあった株式会社O、株式会社Pは、平成14年から平成17年にかけて、上記エの債権者らと同様の手法により、株式の売却益を得ている。

 


<感想>

 本件は、横浜地裁判決において、コスモHDの大株主・村上ファンド等が改善提案等することなく、株式売却益・転売益を得た記載部分の一部抜粋。
 これを見る限り、村上ファンド等は悪者であるように思われる。

 

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