今月の日経新聞の「私の履歴書」は、作曲家の村井邦彦氏。(その3)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68553230X10C23A2BC8000/
以下は、2月19日の一部抜粋。
「ひこうき雲」の制作に当たって、真っ先に決めたのは細野の起用だった。細野は松任谷正隆、鈴木茂、林立夫を連れて「スタジオA」に現れた。録音はヘッドアレンジで進められた。譜面は使わずに口頭で曲のイメージを伝えながら作り上げていく方法だ。
歌入れでは音程に厳しいアルファの名物ディレクター有賀恒夫のダメ出しが相次ぎユーミンは苦労した。制作が1年に及んだのは歌入れに時間を要したからだ。あまりの厳しさに、彼女が涙を流したこともある。松任谷がスタジオに一輪の花を贈って慰めた。
松任谷はユーミンを八王子まで車で送るようになった。その思い出を彼女が曲にしたのが「中央フリーウェイ」だ。やがて日本の音楽史に残る音楽家カップルが誕生した。
ユーミンとの出会いは71年1月、場所は千駄ケ谷の新しいビクタースタジオだった。加橋かつみが2作目のソロアルバムを録音していた。
僕はアルファの専属作家にならないかと誘った。彼女はまだ高校生で、良家の子女なのだろうと思わせる礼儀正しい人だった。謙虚で控えめだが自分の意見ははっきりと言う。これはなかなかの人物だと思った。
僕が一番好きな彼女の曲は「雨のステイション」。こぬか雨の降る駅で別れた恋人を思う歌だ。母の実家があった高井戸を思い出す。雑木林があり、小川が流れ、武蔵野らしい風景だった。ユーミンの感性は武蔵野の自然にはぐくまれたのではないかと思っている。
PS 松任谷由実のコンサートを見たのは、私が入学した1982年の一橋祭だった。
10月30日、11月1日 82年秋の学園祭
https://yuming.okitsune.com/bio/kouen_dtl_1977_85.html
【日程】
10月30日 名古屋 金城学院大学
11月01日 国立 一橋大学
【出演】 松任谷由実
Drums: 重田真人 Bass: 石井治郎 Guitar: 市川祥治 Keyboards: 新川博、山崎孝
Chorus: 松木美和子 平塚文子 Saxophone: 伊東たけし
【演奏曲】
灼けたアイドル DANG DANG 海を見ていた午後 あの日にかえりたい 恋人がサンタクロース ロッヂで待つクリスマス よそゆき顔で 卒業写真 中央フリーウェイ 消息 ESPER 埠頭を渡る風 カンナ8号線 (EC) ひこうき雲 DESTINY
<感想>
2月18日に1982年入学時のドイツ語H2プチクラス会を4人で開催した。
18日は兼松講堂を思い出し、その前日はオールナイトニッポン、翌日は「私の履歴書」で、ユーミンに纏わる週末だった。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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