元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、イランのメンツが丸潰れ?


ハマス・ハニヤ最高指導者の暗殺 】

 


 2024/8/1、産経新聞電子版に、『暗殺されたハマス最高指導者のハニヤ氏、紳士的だった「テロの親玉」 記者が見た素顔』が掲載された。
https://www.sankei.com/article/20240801-GPLRKU56VNFBJGNTHT7B6GZKA4/

 

 以下は一部抜粋。

 


自由選挙による首相交代はアラブ圏では異例のことだった。選挙後、イスラエルは次々とハマス幹部をミサイルで殺害したが、ハニヤ氏は標的にならなかった。不思議に思ってイスラエル紙記者に理由を尋ねると、「イスラエル側は『いずれハマスは変わり、ハニヤ氏はガザ統治に役立つ』と見ているのではないか」と述べた。ハニヤ氏はハマス創始者の側近だが、軍事部門への影響力は薄いのだと指摘した。

 

ハニヤ氏はガザの難民キャンプで生まれ育ち、住民に人気があった。イスラエルがガザを空爆した夜、現場に行くと、被害を受けた住民たちに声をかけて励ましていた。ハマスは一時、イスラエルとの平和共存を受け入れる姿勢も示唆した。

 

だが、ガザ封鎖が長期化すると、強硬な素顔があらわになった。イスラムシーア派のイランに支援を頼み、米国を敵視するイランの「抵抗の枢軸」に組み込まれていった。ハニヤ氏は2017年にハマス最高指導者に就任し、カタールに拠点を移した。昨年10月、ハマスイスラエル攻撃でガザ紛争が始まり、ハマス側の発表によると、ガザでは3万人以上が犠牲になった。彼が残した組織は袋小路に入り込んでしまった。

 


ご参考1)ハマス指導者殺害、なぜ起きたのか-イランの深刻な欠陥を露呈
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-07-31/SHHTOWT0G1KW00

 ハメネイ氏は国営テレビで読み上げられた声明で、ハニヤ氏を迎えていた国としてイランは「復讐を求める義務」があると主張。イスラエルの「人殺しでテロリストのシオニスト体制」は「厳しい処罰」を覚悟するべきだと続けた。イスラエルは今のところハニヤ氏殺害の責任を認めていない。


ご参考2)最高幹部殺害されたハマス、抵抗が一層激化か…集団指導体制で「活動が停滞することはない」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20240801-OYT1T50011/

 


<感想>
イラン国内でハニヤ氏を殺害したのがイスラエルだとすれば、ハマスに加えて、ハマス支援のイランにも大きな痛手となろう。
過去に一時あった、ハマスイスラエルとの平和共存を受け入れる姿勢が復活するのを祈りたいが、今となってはその可能性は皆無に違いない。

 

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