元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが日常の『あれっ?』を深掘り。数字や理屈で測れないガバナンスや社会の違和感をnoteに綴っています。 4月以降、noteマネーに4月以降、104記事選出(最新:9/5 ニチコン)。 業界の裏側を知る独自のフィルターを通した「本音の考察」をお届けします。

あれっ、TOB価格がPBR0.44倍のMBO?


【 サンユー建設のMBO 】

 

 2025/11/13、サンユー建設がMBOをリリースした
 以下は、その概要(参考:Copilot回答)

 

< MBOの概要 >
・2025/11/12にMBO(経営陣による自社買収)を発表し、株式を非公開化して上場廃止となる予定
・買収主体:株式会社カバロ企画(代表:馬場社長・馬場副社長)
・目的:上場維持コストの削減、短期的な株価や業績に左右されない柔軟な経営判断、等

 

< TOB(公開買付け)の条件>
・買付価格:1株あたり 1600円(終値1171円に対して約36.6%のプレミアム。BPS:3645円)
・買付予定数:205万9981株(下限95万7500株、上限なし)
・買付期間:2025年11月13日~12月25日(30営業日)
・決済開始日:2026年1月6日
・公開買付代理人:三菱UFJモルガン・スタンレー証券(復代理人:三菱UFJ eスマート証券)

 

< 株主への影響 >
・上場廃止:TOB成立後、サンユー建設株は上場廃止予定
・株主の選択肢:1)TOBに応募 or 2)市場で売却(株価はTOB価格に近づく見込み)

 

< 会社の背景 >
・設立:1950年(堀工務店として創業)、1967年に現社名へ変更
・事業内容:建設事業、不動産事業、ホテル運営など
・上場歴:2004年ジャスダック上場 → 2022年東証スタンダード市場へ移行

 

ご参考)MBOの実施及び応募の推奨に関するお知らせ
https://www.sanyu-co.co.jp/wordpress/wp-content/uploads/2025/11/mbo2026.pdf

 

PBRとの関係
本公開買付価格は、当社の 2025年9月30日現在の連結簿価純資産である 11,887 百万円を、本基準株式数で割ることにより算出した1株当たり連結簿価純資産額 3,645.03 円を下回っている。しかしながら、当社は、継続企業であり、その企業価値は、将来の収益性を反映して算定すべきものであり、簿価純資産を用いて算出することは相当とは言えないから、本特別委員会は、本公開買付価格が1株当たりの連結簿価純資産額を下回ることは、本公開買付価格の合理性を否定する根拠とはならないものと判断する。
なお、本特別委員会は、当社より、仮に、当社が清算する場合にも、 その保有資産を連結簿価純資産と同額で換価することはできず、保有資産の換価によって得られる現実的な金額は、以下のとおり、相当程度毀損された金額に留まることが見込まれるとの説明を受けている。(以下、略)

 

<感想>
TOB価格がPBR 0.44倍のMBO案件 果たして、旧村上ファンドは、1)流動性が低く、2)時価総額が小さい銘柄でも、株式取得(市場買付等)に動くのだろうか?

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