【 使える弁証法 】
先日、「使える弁証法」(田坂広志著、東洋経済新報社)を読んだ。
以下は一部抜粋。(その1)
弁証法において「最も役に立つ法則」
「螺旋的発展」の法則
「物事は、螺旋的に発展する」
物事が発展するとき、それは、
直線的に発展するのではない。
螺旋的に発展する。
世の中のすべての物事や発展は、
右肩上がりに一直線に進歩・発展していくのではない。
あたかも螺旋階段を上るようにして進歩・発展していく。
すなわち、「進歩・発展」と、「復活・復古」が、同時に起こる。
単なる「復活」や「復古」ではない「螺旋的発展」
たしかに、一段、登っている。
たしかに、進歩・発展している。
必ず、一段、登っている。
必ず、何かが、進歩・発展している。
何が、一段、登ったのか。
何が、進歩・発展したのか。
「未来進化」と「原点回帰」は、同時に起こる
「便利になった懐かしいものが、復活してくる」
「懐かしいものが残りつつ、便利になっていく」
すなわち、「進化」の本質は、「多様化」なのです。
例えば、「紙の書籍」と「電子ブック」もまた、共存し、共生し、棲み分けていく。
「古い商品」も「新しい商品」も、共存し、棲み分けていく。
「懐かしい商品」も「目新しい商品」も、共存し、共生し、棲み分けていく。
「懐かしいものが残りつつ、便利になっていく」
一つは、「未来進化」が起こるとき、必ず「原点回帰」も起こり、「懐かしいもの」が復活してくるということ。
一つは、「原点回帰」が起こるとき、必ず「未来進化」も起こり、「便利になって」復活してくるということ。
すなわち、「未来進化」と「原点回帰」が同時に起こるということは、「懐かしいものが、便利になって」復活してくるといくことなのです。
インターネットのオークション・サービスを使って、あまり手間も時間も費用もかけずに、容易にその製品を必要とする人を見つけることができます。また、その製品を相手に届けるにも、宅配便などの廉価で迅速なサービスが生まれているのです。
このように、「資源リサイクル」においても、やはり「原点回帰」と「未来進化」は、同時にやってきています。
すなわち、我々の人生の長さに比べ、世の中の変化が速くなった。
日常生活で「螺旋的発展」を目撃する時代
すなわち、これから、我々は、新しい時代に突入します。
一方で、悩ましい問題を、我々に突きつけます。
「ビジョンや戦略の陳腐化」の問題です。
その結果、企業にとって悩ましいのが、「中期経営計画」
変化が激しいこの時代には、わずか三年で、世の中が大きく変わってしまう。
我々の一生において、世の中の大きな「螺旋的発展」を目撃する時代。
我々の日常生活において、様々な物事の「螺旋的発展」を目撃する時代。
「書を捨てよ、街に出よ」
何が「懐かしい」のか。
何が「便利になった」のか。
消えたものは、必ず「復活」してくる
いま、社会や市場の隅々で、弁証法の「螺旋的発展」が起こっている。
弁証法をどう使うか
何が「復活」してくるかを、読む。
「何が消えていったのか」を、見る。
「なぜ消えていったのか」を、考える。
どうすれば「復活」できるかを、考える。
<感想>
1)「何が」「なぜ」消えていったのかを考え、2)どうすれば弁証法の「螺旋的発展」ができるかを考えられれば、「未来進化」につながるに違いない。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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