元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

読書

あれっ、「人を変えよう」という意識を捨てる?

【 世界最高の伝え方 】 先日、「世界最高の伝え方」(岡本純子著、東洋経済新報社)を読んだ(その2) 以下は、一部抜粋 第2章 家族、職場、友人、あらゆる場面に使える!人を動かす「7つの言い換え」の魔法 あらゆる場面に応用できる「SPECIALな魔法」 …

あれっ、自分で解決法を考え出せる組織?

【 世界最高の伝え方 】 先日、「世界最高の伝え方」(岡本純子著、東洋経済新報社)を読んだ 以下は、一部抜粋 番外編ルール「〇〇ハラ」に絶対ならない!SBIQ方程式 シンプルに相手の間違いを指摘する王道の伝え方 アメリカでは、フィードバックの技法が幅…

あれっ、ベクトルを共有した同志的結合?

【 SBI北尾社長:縁と善の好循環 】 先日、SBI HD・北尾吉孝社長著「縁と善の好循環」(財界研究所)を読んだ 以下は、一部抜粋 ビジョンを共有する ーー人集め・組織作りには、リーダーが「この集団はここの領域でこういう仕事をして、このように社会に貢献…

あれつ、法的な問題と自分自身をつなげてみる ?

【 法と動物:ひとつの法学講義 】 先日、クラブの先輩・青木人志さん著「法と動物 ひとつの法学講義」を読んでみた 以下は、「序章/法の密林に動物を探す--本書のねらい」からの一部抜粋 たしかに、法的議論の仕方をある程度学べば、頭の中で法律論を組み…

あれっ、勝者によって消された歴史?

【 明治維新の正体 】 先日、「明治維新の正体 徳川慶喜の魁、西郷隆盛のテロ」(鈴木荘一著、毎日ワンズ)を読んだ 以下は目次等からの一部抜粋 第1章 維新の先駆者徳川慶喜第2章 日米和親条約を容認した徳川斉昭第3章 通商条約の違勅調印第4章 吹き荒れる…

あれっ、思考プロセスが哲学思考?

【 思考力とは何か 】 2025年4月20日、NIKKEI Financialに、『人はどのようにして「何か」を考えるのか? 山口大学国際総合科学部教授 小川仁志』が掲載されたhttps://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB0865P0Y5A400C2000000/?n_cid=NFLET001PT_20250420_…

あれっ、保護貿易は経済衰退の反動?

【 鎖国の正体:保護貿易主義 】 先日、鈴木荘一著「鎖国の正体 秀吉・家康・家光の正しい選択」を読んだ 以下は、末尾部分の一部抜粋 発展途上国は、保護貿易論(幼稚産業保護論)を唱えて、自由貿易論に抵抗した。 アメリカは大正・昭和期ごろ大繁栄し自由…

あれっ、社会情勢の変化に応じた法律判断?

【 「大岡裁き」の法意識:西洋法と日本人 】 先日、『「大岡裁き」の法意識 西洋法と日本人』(青木人志著、光文社)を読んだhttp://www.hit-u.ac.jp/academic/book/2005/061108_2.html <2つの最高裁判決> 1.2023年10月25日日経電子版:性別変更手術の…

あれっ、鎖国を読み解いて反グローバリズムへの示唆を得る?

【 鎖国の正体:反グローバリズムへの示唆 】 先日、鈴木荘一著「鎖国の正体 秀吉・家康・家光の正しい選択」を読んだ 以下は、冒頭部分からの一部抜粋 はじめに しばらく前まで、経済強国を誇ったアメリカは自由貿易・解放体制のグローバリズムを唱えていた…

あれっ、答えを出すために生きている?

【 たましいの場所 】 先日、早川義夫著「たましいの場所」(晶文社)を読んだ 以下は一部抜粋 日記をつけるかわりに、僕はピアノに向かった。寝る前にボロボロ、家族に内緒でボロボロ、深夜うめいて、ボロボロ弾いた。頭の中のもやもやが形にあらわれ、キレ…

あれっ、情に訴え、根負けを誘うリーダーシップ?

【 リーダーシップの条件 】 先日、「結果を出すリーダーはみな非情である 30代から鍛える意思決定力」(冨山和彦著、ダイヤモンド社)を読んだ 以下は一部(その2) 第4章 リーダーシップの条件2コミュニケーションは情に訴え 根負けを誘う 意思決定の段…

あれっ、思考方法のフレームワーク?

【 思考の基本となるフレームワーク 】 先日、「結果を出すリーダーはみな非情である 30代から鍛える意思決定力」(冨山和彦著、ダイヤモンド社)を読んだ 以下は一部抜粋 合理的思考を身につけるには、訓練が必要だ。それには、日常耳にする経済・政治ニュ…

あれっ、無意識の言語知識を意識した最適解?

【 ふだん使いの言語学 】 2024/12/30からの「武田鉄矢・今朝の三枚おろし」は、『ふだん使いの言語学 「ことばの基礎力」を鍛えるヒント』(川添愛著、新潮社)より。https://podcastqr.joqr.co.jp/programs/takeda/episodes/9dc03c67-2796-4bee-8015-42a13…

あれっ、武士道に基づいた自主防衛の確立?

【 三島由紀夫:武士道と軍国主義 】 先日、「新版 三島由紀夫が復活する」(小室直樹著、毎日ワンズ)を読んだ 以下は一部抜粋 政府への建白書 さて、この建白書のなかで三島が、声を大にして訴えているのは次の三つの主張である。 第一は、戦略上共産主義…

あれっ、徳川慶喜の偉大さを理解する?

【 明治維新の正体:徳川慶喜の偉大さ 】 先日、「明治維新の正体」(鈴木荘一著、毎日ワンズ)を読んだ 以下は一部抜粋 はじめに 光圀の水戸学は、武力で勝ち上がった私的権力としての徳川政権の上に皇室を戴いて、徳川政権に公的国家論の息吹を吹き込み、…

あれっ、論理的確信に基づいた意思決定?

【 リーダーの教科書 】 先日、「リーダーの教科書」(佐々木紀彦、楠木建、他、幻冬舎)を読んだ 以下は、一部抜粋 「時代性×普遍性」という最強の掛け合わせ佐々木紀彦 日本の映画作品として、過去最高の世界興行収入を記録した『君の名は。』。この作品を…

あれっ、マクロ環境のせいにした思考停止?

【 逆・タイムマシン経営論 】 先日、「逆転・タイムマシン経営論 近過去の歴史に学ぶ経営知」(楠木建・杉浦泰著、日経BP)を読んだ 以下は一部抜粋 「環境他責」による思考停止 何かにつけて「マクロ環境他責」へと流れた揚げ句に思考停止に陥る。これがが…

あれっ、ナポレオン3世が戦上手だったら?

【 ナポレオン3世 】 先日、「逆説の日本史 28 大正混迷期」(井沢元彦著、小学館)を読んだ 以下は一部抜粋(その2) 第二章 「桂園時代」の実相 まず認識しなければならないのは、ナポレオン3世という君主がじつは名君であり、当時の日本が見習うべきと…

あれっ、尊氏の人格が南北朝時代を招く?

【 南北朝正閏論 】 先日、「逆説の日本史 28 大正混迷期」(井沢元彦著、小学館)を読んだ 以下は一部抜粋(その1) 第一章 南北朝正閏論の展開 たとえば、足利尊氏は極悪人どころか「育ちのよいおぽっちゃん」で性格もよかった。ただ、日本史に三人いる「…

あれっ、石原莞爾の構想と実際?

【 石原莞爾の構想と実際 】 先日、「未完のファシズム」(片山杜秀著、新潮選書)を読んだ 以下は、『第六章「持たざる国」を「持てる国」にする計画ー石原莞爾の世界最終論』部分より 石原構想:「持てる国」と「持てる国」の徹底的な総力戦(決戦兵器)に…

あれっ、最終戦争前に米州の生産力を追い越す?

【 石原莞爾:最終戦争論 】 以下は、青空文庫の石原莞爾『第二部「最終戦争論」に関する質疑応答』からの一部抜粋(その2)https://www.aozora.gr.jp/cards/000230/files/1154_23278.html 昭和十六年十一月九日於酒田脱稿 第十三問 日本が最終戦争に於て必…

あれつ、満州事変は最終戦争に備えるため?

【 石原莞爾:最終戦争論 】 以下は、青空文庫の石原莞爾「第一部 最終戦争論」からの一部抜粋(その1)https://www.aozora.gr.jp/cards/000230/files/1154_23278.html 第一部 最終戦争論昭和十五年五月二十九日京都義方会に於ける講演速記で同年八月若干追…

あれっ、石橋湛山の「小日本主義」?

【 石原莞爾と山本五十六 失敗の本質 】 先日、「石原莞爾と山本五十六 失敗の本質」(村田精久著、文藝春秋)を読んだhttps://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160090255 以下は一部抜粋(その1) 日清戦争では、主従関係にあった中国(清国)と朝鮮(韓…

あれっ、弁証法的対話を通じた螺旋的発展?

【 使える弁証法 】 先日、「使える弁証法」(田坂広志著、東洋経済新報社)を読み返してみたhttps://str.toyokeizai.net/books/9784492042427/ 以下は、最後半部分の一部抜粋 弁証法とは、「正」(テーゼ)「反」(アンチテーゼ)「合」(ジンテーゼ)とい…

あれっ、メロディーが不意に浮かぶ天才?

【 松任谷由実:ルージュの伝言 】 最近、自分が高校生〜大学生の頃(1970年代後半〜1980年代前半)の歌をよく聞いている。 以下は、1983年に書かれた、松任谷由実著「ルージュの伝言」(角川文庫)の冒頭部分より。 私は“天才"です 私は天才ですって、私ほ…

あれっ、齟齬を埋めるための練習?

【 旅する練習:齟齬を埋めるための練習 】 先日、「旅する練習」(乗代雄介著、講談社)を読んだ。 以下は、添付Webサイトからの一部抜粋。 練習の記憶と記録:『旅する練習』刊行記念・乗代雄介インタビューhttps://tree-novel.com/sp/works/episode/a1ecb…

あれっ、心の真なるものを愛すべし?

【 寺田寅彦:漱石先生の追憶 】 以下は、熊本で漱石に世話になった寺田寅彦の「夏目漱石先生の追憶」より。https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2472_9315.html 先生からはいろいろのものを教えられた。俳句の技巧を教わったというだけではなくて…

あれっ、熊本五校での経験が作品に影響?

【 夏目漱石:熊本・内坪井旧居 】 先日、夏目漱石内坪井旧居に行ってみた。https://kumamoto-guide.jp/spots/detail/79 以下は、添付Webサイトからの一部抜粋。 熊本大学五校記念館https://www.goko.kumamoto-u.ac.jp/history6.html#pf04 夏目漱石1867(慶…

あれっ、あの頃のユーミンは正に天才?

【 松任谷由実:天才と秀才 】 以下は、「ルージュの伝言」(松任谷由実著、角川文庫)からの一部抜粋。 私は″天才″です 天才と秀才って全然ちがうのよね。 秀才というのは、あるシステムをどんどんこなしていくことができる人。自分の中に論理体系があって…

あれっ、玉川上水のラバーズ・レーン?

【 玉川上水:ラバーズ・レーン 】 先日、松任谷由実著「ルージュの伝言」(角川文庫)を読んだ。 以下は一部抜粋。 79年の7月に『OLIVE』が出て、12月に『悲しいほどお天気』。これ、いいタイトルでしょう。好きなの、自分でも『OLIVE』はジャケットが気に…