元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、株式交換前後での株式売却の選択肢?

 

大同工業株式交換M&A)による上場廃止

 

 2025/6/24、大同工業株主総会の第3号議案「当社と株式会社椿本チエインとの株式交換契約承認の件」が、92.83%の賛成多数(特別決議)で可決承認された

 

「2026年1月1日(予定)を効力発生日とし、株式会社椿本チエインを株式交換完全親会社、当社を株式交換完全子会社とする株式交換に係る当社と株式会社椿本チエインとの間の2025年5月14日付け株式交換契約を承認するものです。」

 

 株主の私は、交換比率(大同工業株1株に対して、椿本チエイン株0.65株を割り当て)が低すぎるとの判断から反対票を投じた

 


< 6/25終値 >
大同工業:1,085円
椿本チエイン:1,762円(×0.65=1,145.3円)

 

< スケジュール >
2025/12/29:大同工業上場廃止
2026/1/1:株式交換大同工業株式→椿本チエイン株式に交換:大同工業所有株式数×約1.54(1÷0.65)の椿本チエインの株式に交換)

 


< 今後の選択肢 >
1.上場廃止前、株式交換後の椿本チエイン対比、大同工業が相対的に有利であれば、大同工業株式を市場売却する

 

2.反対に、相対的に不利であれば、椿本チエイン株式へ交換後に、椿本チエイン株式を市場売却する

 

3.交換比率無効などを求めて提訴

 


ご参考1)日経電子版「大同工業、椿本チエインの子会社化議案可決 12月29日上場廃止
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC243K60U5A620C2000000/

 

ご参考2)同「アルプスアルパイン統合、6年かかった司法のお墨付き」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOTG08AP50Y4A101C2000000/

 


<感想>
指標的には両社とも割安に放置されているように思われるため、(株式交換後の)椿本チエイン株価が上昇するまで売却しない可能性も否定できない

 

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