元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、村上の打撃は監督のラストチョイス?


NHKWBC監督栗山メモ 】

 


 2023/12/30、「プロ野球 マジックプロ野球 マジックの継承者たち II WBC栗山メモ〜知られざる采配の舞台裏〜」(再放送)を観た。
https://www2.nhk.or.jp/archives/movies/?id=D0009051633_00000

 

 以下は、一部抜粋。

 

 

「優勝の逆算から戦いのイメージを持つ」

 


1つ前の8回
源田が バントで追い詰められていた。

 

「ノーアウト一塁二塁の時
バッター源田 バント
ファール ファールで
ツーストライクに追い込まれる 源ちゃんが
大事な時にそういうことが
きちっとできる源ちゃんが
ファール ファールでバントを失敗した
要するに・・・
あの源ちゃんでさえも
バントができないくらいの空気感
こんだけプレッシャーがかかる時に
代打でバントってどのぐらい確率があるのか
バーっと頭の中で考えた時に」

 

「代打バント 牧原の用意はしてあった。
しかし 何でか わからない。
1点差なので打って走者が進む可能性も
同じくらいある
この投手ならと思った。

自然に
宗にもう一度任せたと言ってきてと
城石に頼んだ」。

 

吉田が 栗山の読み通り 四球。
フォアボールで出塁した。

そして 送りバントではなく
村上に打たせる決断をした。

大会中、不振を極めたスラッガー
逆転サヨナラヒット。

しかし栗山のねらいは
逆転打どころか ヒットでもなかった。

まず 同点に追いつくために
計算をし尽くして 最後に残った選択肢。
それが村上だった。

実は 栗山が 確実に得点につながると
考えていたのは
あくまでも 送りバント

村上の代打が バントを成功すれば
続く6番バッターの犠牲フライで
同点に追いつくことができる。

 

しかし この日 当たっていた 6番岡本は
前の回の攻撃で ベンチに下げ
長打力のある山川も
代打で使っていた。

栗山の選択肢から 送りバントが消滅した。

 

「深くみんな突っ込んでこないですけど
実はそこがあります
使い切っている 僕が

だったらボールが上ずってきた
相手の抑えのピッチャーに関して言えば
宗の外野フライが
一番可能性が高いと思ってて

宗がセンターフライでも
打ってくれれば
バントのリスクを
背負わなくていい

あそこで一気にツーベースを
打つとは思っていない
そこまでは思っていないので

監督というのは
どうやったら追いつくか
ということを考えているので」

 

非情さと理詰めの采配。
あの三原の言葉と つながった。

一つの場面で勝とうとすれば
監督の非情さと冷厳さが要求される

「野球というゲームで勝負を争うには
あくまでも理づめでなければならない」。

 


<感想>
村上の打撃は、栗山監督の最後の選択肢だったことを知って、美談ではなかったことを初めて知った。

 

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