元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、コロナウイルス対応への政治決断?

新型コロナウイルスへの政府の対応 】


 2020/2/17、現状ビジネスに、高橋洋一さんの『新型コロナで「安倍政権の支持率急落」か…対応のマズさを検証する』が掲載された。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/70481

 以下はその概要。


1.日本政府の初動の問題
「指定感染症」指定に潜む問題
1月28日:「*2類指定」閣議決定、即日公布
2月1日:施行(WHOの非常事態宣言を受けて、当初施行予定2月7日から前倒し)

2月1日:湖北省に滞在した外国人の入国拒否
2月13日:同じく浙江省滞在者も入国拒否

⇒ 対応の遅さ、また隔離・停留・検査・無症状病原体保有者への適用ができない「*2類指定」となったことの緩さなど

(1月20日:中国政府による感染症の正式な公表日)


2.各国の対応
1月29日:英国の航空会社が中国発着便を全便欠航し、オーストラリア政府も武漢からの帰国者を隔離

1月31日:アメリカは、中国への渡航経験のある外国人の入国を禁止(こうした措置はオーストラリア、イスラエルニュージーランドシンガポール、マレーシア、フィリピンなどでもとられた)

1月29日:ネパールが中国との国境を閉鎖

1月30日:ロシアが中国との国境を閉鎖(同じ措置はモンゴルやカザフスタンでもとられた)

(こうした移動制限とともに、多くの国で中国に対するビザの制限も実施)


3.ダイヤモンドプリンセス号への対応
1月20日:横浜を出発
 25日:香港で下船した乗客の新型肺炎感染が判明
2月3日:横浜に帰港

< ダイヤモンドプリンセス号 >
船籍:イギリス
運営会社:アメリ

⇒ 日本に寄港させなくても日本が非難を受ける立場ではなかった
(実際、感染者が乗船しているとされたクルーズ船ウエステルダム号は、日本やタイ、フィリピンなどで入港を拒否され、最終的にカンボジアに入港している)

⇒ もし1月28日に、1類指定、感染症指定政令の施行、入国制限を行なっていれば、ダイヤモンドプリンセス号の横浜入港も拒否できていた可能性が高く、事態は大きく変わっていたに違いない


<感想>
 「有事にあたって決断を下し、結果次第で、選挙によって責任を判断されるのが政治家の役目」とする高橋さんの考えに賛同する。
 加藤厚労大臣の決断のなさが致命的ではなかったことを祈念している。

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