元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、防衛費GDP比2%の10兆円台への早期拡大?

 

防衛白書:貧弱すぎる防衛費 】

 


2021/7/20、町田徹氏が、現代ビジネスに『日本は韓国に「負けて」いる…?貧弱すぎる「防衛費」の現状』の記事を掲載された。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/85334?page=2
 以下は、一部抜粋。

 


中国だけでなく、韓国にも…

「現在の安全保障環境の特徴」第1部 第1章「概観」
艦艇:中国730隻・212万トン、日本140隻・51万トン。米第7艦隊30隻・40万トンに過ぎず、万が一にも有事となれば、この物量の差はいかんともしがたいように映る。
航空機:日本350機、韓国640機、北朝鮮550機に及ばないことも明記している

第2章第2節
潜水艦:中国52隻、日本21隻
駆逐艦フリゲート艦:中国71隻、日本47隻
戦闘機:中国1146機、日本313機

 


「近い国」台湾との関係

中国については、過去30年以上、透明性を欠いたまま国防費を増加。今年度の国防予算がおよそ20兆3301億円と発表していることに言及した。世界最大と言われる海軍海上戦力の近代化が進められていることや、尖閣周辺での中国海警船の活動に詳しく触れたうえで、改正海警法の問題への憂慮を表明した。

 

米中関係では、様々な分野で両国の戦略的競争が一層顕在化していくと分析。今年3月の議会公聴会で、インド太平洋軍司令官が「中国の台湾に対する野心が今後6年以内に明らかになる」と証言したことを紹介した。

 

白書は、中国関連の次に北朝鮮、その次にロシアに詳しく触れている。

 


韓国はさらに国防費を増強

第2部第4章 第2節
「防衛力整備など」
今年度の日本の防衛関係費:5兆1235億円(昨年度比+547億円)。全体の4割強は人件費と糧食費

今年度、中国が認めている国防予算額:日本のほぼ4倍。国防費のGDP国内総生産)比をみても、中国は1.25%と日本の0.94%を上回る

 

日本の防衛費:2018年、購買力平価換算で、日本が494億ドル、韓国は506億ドル。2025年には韓国の国防費は日本の1.5倍に膨らむ見通しだそうだ。GDPで世界10位の韓国が世界3位の日本をしのいでいるのは、より多くを軍事費に割いているからである。2020年の韓国の国防費のGDPに対する割合は2.61%。これは日本の2.8倍だ

 


第1部第2章 第4節
朝鮮半島」の「韓国」の部分:韓国が2019年1月に発刊した「2018国防白書」で、引き続き北朝鮮大量破壊兵器朝鮮半島の平和と安定に対する脅威であるとしつつも、北朝鮮を敵とする表現が消え、「韓国の主権、国土、国民、財産を脅かし、侵害する勢力をわれわれの敵とみなす」との表現が用いられていると指摘。今年2月発刊の「2020国防白書」にも、北朝鮮を敵とする表現はみられなかったとしている

 


GDP比2%以上」の防衛費

いったい、どの程度の防衛予算が必要なのだろうか。参考になるのが、トランプ前政権時代に米国が北大西洋条約機構NATO)に加盟する同盟国に対して要求した水準だ。GDP比で言えば、2%以上の防衛費である。日本も他人事とせず、早急に検討する必要があるだろう。

 

コロナ危機対策の結果、財政の一段のひっ迫は避けられないが、“世界の火薬庫”化しつつある東アジアで、日本の持続的安全を確保するには、知恵と外交努力が不可欠だ。そのうえで、それらを裏打ちする相応の防衛費の拡大も重要になっているのではないだろうか。

 


<感想>
 日本の防衛費も、今の倍のGDP比2%の10兆円への早期拡大が望まれる。

 

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