幽囚回顧録 (中公文庫) の内容紹介
インドネシアの軍政下で自治を認め、ラバウルでは自給自足を実現し、リベラル派で知られる軍人が理不尽な戦争裁判に立ち向かう。オランダ法廷では無罪になったが、オーストラリアの法廷では禁固10年が宣告されていたため、巣鴨プリズンに移送されたが、部下と命運をともにしたいとマヌス島の刑務所に残留した。
部下と命運をともにしたいとマナス島の刑務所に残留した今村均大将。図書館にあった「今村均 遺稿 随筆 愛国心について」を読んでみた。
以下は、一部抜粋(その1)。
「愛国心について」再販のことば
この随筆は、今村均大将が昭和29年11月戦犯の刑を終え、巣鴨を出所された後、世田谷宮坂の自宅でラバウル戦友のために書かれたもので、いわば出所後の初めての著作であります。
すなわち、NHKは30年正月から全国各地で「新しい愛国心について」とかのテーマで討論会や座談会を開催し、一般市民、とくに学生青年に自由に意見を述べさせ、これをラジオで全国に放送しました。これを聞かれた大将が、これらの発言に関する随筆を一冊子にまとめて、30年4月、ラバウル会員に配布されました。ここにも、大将が旧部下、ラバウルの戦友に寄せられる温かいお気持ちがよく窺われます。
初版以来すでに28年を経ており、この間、周知のようにわが国内外の各般の情勢は著しく変化しておりますが、本書に見られる大将の憂国の至情、祖国の再建にかける期待、警世の提言等は、今なお我々の胸を打つものがあると存じます。
昭和58年4月
ラバウル会代表 太田庄次
<感想>
大東亜戦争期中・後の生き方に興味を持っていた今村均大将のラバウル戦友のために書かれた出所後初めての著作。
「憂国の至情、祖国の再建にかける期待、警世の提言」を確認してみたい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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