元証券マンが「あれっ」と思ったこと

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あれっ、「教師の倫理綱領」?


【 昭和27年:教師の倫理綱領 】

 


 今村均大将の随筆にあった「教師の倫理綱領」を確認してみた。

 


1.昭和27年 教師の倫理綱領
https://www.7key.jp/data/law/kyoushi_rinrikouryou.html

 

まえがき
これまでの日本の教師は、半封建的な超国家主義体制のもとで、屈従の倫理を強いられてきた。
日本の社会体制が、まったく違った観点から再建されなければならぬ今日、われわれはこれらの因習をたちきり、新たな倫理をもたねばならぬ。
倫理はたんに普遍的な永遠なものではなく、具体的な、特定な時代と民族にあたえられた歴史的課題をかちとるためのたたかいを通してつかみとらなければならぬ。

 

一 教師は日本社会にこたえて青少年とともに生きる
二 教師は教育の機会均等のためにたたかう

 

三 教師は平和をまもる
いま、最も大きい問題としなければならないのは、われわれのかかげている、「平和三原則」である。全面講和、中立堅持、軍事基地提供反対、というわれわれの主張は、サンフランシスコの講和条約によって、いまや完全に敗北している。

サンフランシスコの条約にもとづいて、今後日本は、ソ連をはじめとする共産主義諸国をそのまま交戦国として残し、それらの国々との貿易を拒絶し、もちろんもはや中立というような立場でもなく、自動的にアメリカと行を共にするばかりか、多くのアメリカ軍隊を国土に駐屯させることになる。

ソ連アメリカの国際的な対立は、いまでは、単に一片の利害によるものではなく、大きく資本主義社会構造と共産主義社会構造の対立というふうに深化してきており、従って、それは根深いものといわねばらなず、また一朝一夕には克服しきれない要素をもっていると理解しなければならない。

平和憲法をとりこみ戦争抛棄を世界に宣言した日本が、こんにち、自ら好んでなにもその対立のなかに身を置く必要はない。しかもアメリカのわずかな安心のためにソ連のはかりしれない敵意をかき立て、その憎悪が、アメリカよりも、むしろ日本に注がれるというような事態を、なぜ日本自らが招く必要があろうか。

中国とソ連の同盟条約は、すでに日本を危険仮想敵国としている。そのなかで、逆に彼らを敵とみて、大砲をつくり、兵備をととのえ、アメリカ軍とともに有事に備えるというようなやりかたは、好んで戦争の危機をかき立てているようなものである。

ちかごろ、平和という共産党の第五列だというふうに中傷し、われわれの運動を妨げるものも多いが、それらは、ことごとく悪意の戦争挑発者だと思えばよい。

 

四 教師は科学的真理に立って行動する
五 教師は教育の自由の侵害をゆるさない
六 教師は正しい政治をもとめる
七 教師は親たちとともに社会の頽廃とたたかい、新しい文化をつくる
八 教師は労働者である
九 教師は生活権をまもる
十 教師は団結する

 


2.昭和36年 教師の倫理綱領
https://www.7key.jp/data/law/kyoushi_rinrikouryou2.html

 


<感想>
 小学校時代(昭和45年4月〜昭和51年3月)の担任の教師の倫理観が「教師の倫理綱領」だったとは考えたくない。

 

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