元証券マンが「あれっ」と思ったこと

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あれっ、小野寺情報により北海道占領を阻止?

 

【 小野寺信ストックホルム駐在陸軍武官 】

 


 以下は、『「諜報の神様」と呼ばれた男 情報士官・小野寺信の流儀』(岡部伸著、PHP文庫)からの一部抜粋。

 


文庫版まえがき

 終戦時に北海道の第五方面軍司令官として千島列島北端の占守島樺太ソ連軍との自衛戦闘を指揮した樋口季一郎中将のご令孫、明治学院大学名誉教授、隆一氏と参謀本部第二部(情報部)長だった有末精三中将のご令孫、元伊藤忠商事勤務、小塩一氏の知遇を得て、ドイツが降伏した1945年5月と同7月に参謀本部からの密使が札幌を訪れ、樋口中将と密談していたことがわかった。樋口、小塩両氏ともに、客観的証拠はないものの、密使が伝いたのはソ連が対日参戦する「小野寺情報」だったに違いない、と証言している。

 

 「小野寺情報」で中立条約を破って対日参戦するソ連の裏切りを事前に知り得た樋口中将が、昭和天皇終戦詔勅後に侵攻したソ連の蛮行を占守島樺太で迎え撃ち、スターリンの北海道占領の野望を阻んだ可能性が出てきた。


 ロシア国営ニュース通信社「スプートニク」(旧モスクワ放送)は、2020年2月3日配信で、「ソ連軍事司令部は、北海道北への侵攻計画を練り、1045年8月22日または23日に開始する予定だったが、トルーマン米大統領が拒否し、(占守島樺太での)日本軍の激しい抵抗も、上陸開始時までには終わらなかった」と報じている。日本がドイツや朝鮮のような分断国家を回避できた背景に、ストックホルムから送られた珠玉の「小野寺情報」があったとすれば、小野寺夫妻の労苦も報われる。

 

 文庫版刊行にあたり、日本陸軍情報部の大成果と捉えて現代のインテリジェンス強化の礎にしていただければ、望外の僥倖となる。

 

 

ご参考)「スターリンの野望」北海道占領を阻止した男
https://www.yomiuri.co.jp/column/japanesehistory/20190125-OYT8T50003/

 


<感想>
1945/8/15以降に、樋口中将がソ連を迎え撃ち、北海道占領阻止に繋がった背景に、「小野寺情報」があったとすれば大変喜ばしい。

 

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