【 ローランドDG宛てTOBの進捗状況 】
2024/4/22、日経電子版に、「ローランドDG、情報不足の買収合戦 高値提案に否定的」記事が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC035IS0T00C24A4000000/
以下は、ローランドDG宛てTOBの進捗状況に関する3月以降の主な進捗状況の概要。
TPP社:タイヨー・パシフィック・パートナーズ
B社:ブラザー工業
R社:ローランドDG
3/15・3/22:TPP社宛て、TOB価格引き上げを要請・TPP社から検討中との回答あり
3/22:特別委員会から以下内容の検討結果を受領
(a)TPP社関連TOB(「本TOB」)への賛同は不合理ではないが、今後のB社との協議に応じて変更の可能性がある点について留保を付すべき
(b)株主宛て本TOBへの応募推奨の是非を中立とすることは不合理とは認められない
3/26:「本TOBに関する意見の変更についてのお知らせ」(出所:https://ir.rolanddg.com/ja/ir/news/auto_20240326559817/pdf)
本TOBに賛同する旨の意見は維持するものの、株主宛て応募推奨は、株主の判断に委ねる旨決議。但し、今後のB社との間の協議状況に応じて変更される可能性あり
⇒ 監査役4名全員が出席していずれも異議なし
4/12:B社TOB開始予告及び本TOBに係る協議に関する進捗等(出所:https://ir.rolanddg.com/ja/ir/news/auto_20240412569618/pdf)
(1) B社宛て:R社の懸念(1)B社TOBによるシナジー発生の実現性や2)ディスシナジー発生の懸念を払拭できていないこと)を質問 ⇒ B社との間で、R社の特別委員会を交えた協議を継続&B社TOB提案に対して慎重に検討を行う予定
(2) TPP宛て:本TOBの買付け等の条件を変更する意向があるか示すよう要請。TOB期間を2024年4月26日まで延長(TOB期間を合計52営業日へ)
<感想>
1)B社宛てへのディスシナジー発生の懸念等が払拭されないまま、2)TOB価格がB社>TPP社の状況下で、R社の取締役会が判断せざるをえない場合の意思決定プロセスに注目したい。
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