【 ワイズカンパニー:他人の利益を図る 】
先日、ワイズカンパニー(The Wise Company)(野中郁次郎著/竹内弘高著/黒輪 篤嗣訳、東洋経済新報社、https://str.toyokeizai.net/books/9784492522301/)を読み返してみた
以下は「共通善」に関する部分の一部抜粋(その1)
ワイズカンパニーの6つのリーダーシップの実践
ワイズリーダーは、自社や社会によってーー株主にとってばかりではなくーー何がよいことかを見極める。
「リーダーは絶え間ない変化の中で判断を下し、行動を起こすことを求められる。判断を下すとき、広い視野に立って、社会にとっての善をなそうとするのが、われわれが考えるワイズリーダーである。
ワイズリーダーには道徳的な目的がある。 ビジネスリーダーは資本主義の担い手としては、自社にとってよいことをして、利益をあげ、株主価値の最大化を図らなくてはならない。
しかし同時に、常に社会にとってよいこと、全人類にとってよいこともしなくてはならない。
生き方として共通善を追求する
ワイズリーダーシップのこの実践の手本として、ここでは巨大企業の創業者二人を紹介しよう。
一人は世界一のファスナーメーカー、YKKの創業者、吉田忠雄。もう一人は、日本で最も急速な成長を遂げたアパレルブランド、ユニクロの運営会社ファーストリテイリングの創業者柳井正である。
吉田は1934年、YKKを創業後に間もなくも、「善の循環」という経営哲学を打ち立てた。 企業は社会とともに反映することによってのみ生き残れるということだった。
「善の循環」の哲学は、「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という吉田の考えと密接に結びついている。消費者と、供給業者や流通業者を含む関連産業と、社員の三社に利益が分配される「成果の三分配」が果たされるとき、企業の存在価値を社会に認めてもらえるというのが吉田の持論だった。
<感想>
「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」というYKK創業者の言葉を肝に銘じてゆきたい
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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