元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、ウクライナ問題を教訓化する中国?

 

【 薛剣駐大阪中国総領事:ウクライナの教訓 】

 


 以下は、中華人民共和国駐大阪総領事の薛剣氏のツイート。
https://mobile.twitter.com/xuejianosaka/status/1496838411436519425

 


ウクライナ問題から銘記すべき一大教訓:
「弱い人は絶対に強い人に喧嘩を売る様な愚かをしては行けないこと!
仮に何処かほかの強い人が後ろに立って応援すると約束してくれてもだ。」

これと関連で更に言えば、「人に唆されて、火中の栗を拾っては行けないこと」だ

午後10:24 · 2022年2月24日

 


< 上記想定 >
弱い人:台湾
強い人:中国
ほかの強い人:米国
火中の栗を拾う(人):日本

 


テレ朝ニュース
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/amp/000245946.html

 


<感想>
 薛剣総領事の発言は、中国のスタンスそのものだろう。
 日本もウクライナ問題を対岸の火事にすることなく、中国を意識して緊張感もって対応する必要があるものと思われる。

 

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あれっ、2015年ミンスク合意がスタート台?

 

ウクライナ情勢:2015年ミンスク合意 】

 


 2022/2/21、高橋洋一さんが、現代ビジネスに『ウクライナ情勢 意外な「落としどころ」と「日本経済への影響」 これだけは知っておきたい』を掲載された。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/92675

 以下は一部抜粋。

 


ウクライナ
表向きNATO加盟の意向
ゼレンスキー大統領は2月14日、キエフでドイツのショルツ首相と会談し、ゼレンスキー氏はウクライナNATO加盟について、「私たちは選んだ道に沿って動くべきだと信じる」とした

 


ロシア
ウクライナが独立し、ロシアに敵対するNATOに加盟することはあってはならないと考えている

ウクライナの意思が強くNATOもそれを支援するのであれば、ロシアとしては、引き続き武力で威嚇し続けるか、ウクライナを分断し一部をロシアに引き込むしか手がなくなる

 


2015年の「ミンスク合意」
ロシア、ウクライナウクライナ東部2州が交わしたもので、ウクライナ東部紛争に関する停戦合意

戦闘の停止に加え、ウクライナ東部の親露派支配地域に「特別な地位」(自治権)を与えるなど、ロシア側に有利な内容

19年に就任したウクライナのゼレンスキー大統領は、自国に不利な戦局の中で結ばれた合意の修正を求めたが、ロシアは拒否し、今に至っている

 


現在のウクライナ東部での新ロシア勢力とウクライナの間で武力的な小競り合い

 

1)エスカレートした場合
西側諸国はロシアに対し、ドル、ユーロ、円決済停止の強力な金融制裁を課すだろう
⇒これはロシアにとって大打撃
⇒エネルギー・農産物価格は急騰するのではないか

 

2)一時的な停戦ムードにある場合
ミンスク合意」がスタート台になるだろう

 


エネルギー自給率(2018年のOECD35ヵ国)
アメリカ97.7%(5位)、イギリス70.4%(11位)、フランス55.1%(16位)、ドイツ37.4%(22位)、日本11.8%(34位)

 


ドイツ
エネルギー自給率の低いドイツではロシアからの天然ガスへの依存が大きい

ロシアが欧州向けた天然ガス供給を止めるのは、供給そのものを止めるという脅しだが、それによりエネルギー価格が上昇
⇒ロシア経済には好都合

 


アメリカによるシェールの増産
世界的なエネルギー不足を補うとともに、エネルギー価格の低下につながる
⇒ロシア経済には大きな打撃+エネルギー自給率の低い国にとっては援軍
⇒はたして環境派のバイデン政権が踏み切れるか

 


日本
エネルギー自給率を高め、世界の動向が国内への影響を少なくするために、原発再稼働を進めていく必要がある

 


<感想>
 ロシアにとって大打撃となる金融制裁を避けるためには、「ミンスク合意」をスタート台として、戦闘の停止+ウクライナ東部の親露派支配地域に「特別な地位」(自治権)を与えることになるものと思われる。

 

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あれっ、不要だった日韓外相会談・日露経済協力会議?

 

【 日韓外相会談・日露経済協力会議の必要性 】

 


 2022/2/12、日米韓外相会合出席のため、ホノルル訪問中の林外務大臣は、鄭韓国外交部長官と日韓外相会談を行った。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/na/kr/page4_005508.html

 


 以下は、同日の林外務大臣臨時会見記録からの一部抜粋。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken4_001056.html#topic1

 


【記者】先日2月3日でも電話会談を韓国との間で行ったと思いますけれども、今回またバイで会談したということで、少しずつ日韓関係というのは前進しているというふうに評価していらっしゃるのかどうかについてお聞かせください。


【林外務大臣】日韓の関係につきましては、厳しい状況にあるわけでございますが、北朝鮮に対する対応ということで今回はその部分についてはですね、率直な意見交換ができたというふうに考えております。

 


(ご参考)青山繁晴参議院議員のブログからの一部抜粋
https://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=3796

日韓外相会談はやるべきではなかったと考えています

▼今の韓国に、主権国家同士の対等な会談を行う資格があるでしょうか。
 それをやるには、おたがいの尊厳を認め合う姿勢が欠かせません。
 韓国の対日姿勢には、それがまったく欠落しています。
 常に、嘘で固めた対日非難を繰り返しています。
 国際社会の基本を踏み外している、いや、それ以前に人間としての基本を問われるべきです。

 


 一方、以下は、2022/2/15の外務省の報道発表と林外務大臣臨時会見記録からの一部抜粋。

 


貿易経済に関する日露政府間委員会共同議長間会合
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000728.html

 


外務大臣会見記録
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/kaiken/kaiken24_000096.html#topic1

【林外務大臣】本日、貿易経済に関する日露政府間委員会共同議長会合を行う予定でございます。この同会合では、日露の経済関係の諸課題について、意見交換を行う考えでございます。

 


(ご参考)佐藤正久外交部長のブログからの一部抜粋
https://mobile.twitter.com/SatoMasahisa/status/1493784967176142848?ref_src=twsrc%5Etfw


【外交部会の多くの議員の共通認識→「外務省のチグハグ感半端ない」自民・佐藤外交部長、ウクライナ対応を批判 】
議員「何故、露への制裁検討している時に、日露経済協力の会議開催か?」
政府「露側提案で、事前に日程が決まっていた。後から首脳会談が入ってきた」
???

 


<感想>
 外務省がお膳立てした、日韓外相会談・日露経済協力会議。
 林外務大臣もお気の毒だが、自分の意志も示して欲しいように思う。

 

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あれっ、岸防衛大臣の対中方針?

 

【 岸防衛大臣:中国の脅威からの安全保障 】
 

 

 2022/2/12、岸防衛大臣が、以下内容のツイッターを更新した。
https://mobile.twitter.com/KishiNobuo/status/1492393903961812997?cxt=HHwWisDR6aeWhrYpAAAA

 


我が国の安全保障環境は日に日に厳しさを増し、一刻の猶予も許されない状況です。本日も実際に資料を用いてご説明いたしました。
国民の生命と平和な暮らしを守る為にも必要な準備を着実に進め、住民の皆様からの期待の声に応えると共に、不安を解消する為、より一層緊密に地元と連携してまいります。
午後4:03 · 2022年2月12日·Twitter for iPhone

 


<資料概要>
中国の我が国周辺海空域での活動状況

 中国軍は、海空域での活動を質・量ともに急速に拡大・活発化

 一方的な活動のエスカレーションも

 

1.中国軍と推定される潜水艦が奄美大島東の接続水域内を潜水航行 21年9月

 

2.中国海軍測量艦が屋久島・口伊良部島沖の領海内を航行 21年11月

 

3.太平洋上で空母「遼寧」から艦載戦闘機(推定含む)が飛行 21年4・12月

 

4.中露艦艇が共同航行 
21年10月:日本海〜太平洋〜東シナ海

 

5.艦艇が沖縄・宮古島間を南下後、台湾・与那国島間を北上 21年9月

 

6.中露爆撃機が長距離共同飛行
20年12月:東シナ海日本海〜太平洋
21年11月:日本海東シナ海〜太平洋

 


ご参考)中国情勢 (東シナ海・太平洋・日本海)
令和4年1月 防衛省

https://www.mod.go.jp/j/approach/surround/pdf/ch_d-act_a.pdf

 


<感想>
 岸防衛大臣も(佐藤正久外交部会長同様)自分の考えを自分の言葉で発言される。
 林外務大臣にも同じような発言を期待したい。

 

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あれっ、ロシアの挑発行為への政府の意志?

 

北方領土の日:ロシアの挑発行為に対する政府の意志 】

 


 以下は、2022/2/10、自由民主党佐藤正久外交部会長のブログ。
https://ameblo.jp/satomasahisa/entry-12726078316.html

 


ロシアに舐められてはダメだ!国を背負って働く気概を政府に求める!

2022-02-10
昨日の外交部会・外交調査会合同会議での議題「ウクライナ・ロシアを巡る情勢、北方四島周辺におけるロシア軍の訓練」について報告する。

2月7日北方領土の日に、ロシアは北方領土や宗谷沖の我が国EEZ含む広い地域でミサイル発射訓練を行う等、様々な形で挑発行為を行ってきた。
政府主催の北方領土返還式典の裏で行われた旧島民を含め、日本国民の心を踏みにじる暴挙である。
しかし、外務省からの抗議は局長ではなく本省の審議官に留め、モスクワでは行っていない。
この当事者意識に欠けた姿勢がそのまま、日本政府のウクライナ問題への不十分な対応につながっていると佐藤は考えている。
G7諸国の中で仮にロシア正規軍がウクライナ侵攻した場合、経済制裁をすると表明していないのは日本政府のみである。
英仏独との電話での外相会談をやらないのかと佐藤が問うても、曖昧な答えばかりで日本政府の意志がまったく見えない。
こんなことでは、ウクライナに対するロシアの力による現状変更を認めないという政府の言葉があまりにも軽く、薄っぺらに聞こえる。
ウクライナ情勢が緊迫化する中で、もはや外務省欧州局だけで対応出来る範囲を大きく超えている。
今後は総合外交政策局を入れて事に当たるよう、佐藤から政府に強く要請した。

 


<政府対応>
調べた限り、政府関係者の対応・発言は、松野官房長官の記者会見での以下内容のみ
(出所:https://www.sankei.com/article/20220207-6OYHLB34KJMG3CZ5TNLVW3ADOQ

松野博一官房長官は7日の記者会見で、外交ルートを通じてロシアに抗議したとして、「ロシアの軍備強化はわが国の立場と相いれず、受け入れられない」と強調した。

 


<感想>
 初めて、佐藤外交部会長のブログを拝見した。政治家でここまで自分の考えを自分の言葉で発言される方は珍しい。
 佐藤議員が祈念されるよう、対外的にも政府の意志をしっかりと示す必要があろう。

 

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あれっ、皇族数確保のための3つの案?

 

【 皇室問題等の懇談会 】

 


 2022/1/24、自民党は、国会内で「皇室問題等についての懇談会」の初会合を開いたという。
 以下は12月に行われた有識者会議報告からの一部抜粋。

 


報告
令和3年12月22日
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する有識者会議

https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/taii_tokurei/pdf/houkoku_honbun_20211222.pdf

 


3つの案
皇位継承資格の問題とは切り離して、喫緊の課題と考えられる皇族数の確保を図る観点から、

 

1)内親王・女王が婚姻後も皇族の身分を保持することとすること

 

2)皇族には認められていない養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とすることという二つの方策について今後、具体的な制度の検討を進めていくべきではないかと考えます。

 

3)皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすることについては、1及び2の方策では十分な皇族数を確保することができない場合に検討する事柄と考えるべきではないでしょうか。

 

いずれにせよ一定の皇族数を確保することは必須の課題であるので、そのためには多様な方策が存在することが重要であるとの観点に立って検討を進めていくべきではないかと考えます。

 


2022/1/12
天皇の退位等に関する皇室典範特例法案に対する附帯決議」に関する国会報告

https://www.kantei.go.jp/jp/101_kishida/actions/202201/12kokkaihoukoku.html

 


<感想>
 有識者会議における皇族数の確保を図る観点からの3つの案。
 1)内親王・女王の婚姻後の皇族の身分の保持、2)皇族の養子縁組の検討、3)1・2では十分な皇族数を確保できない場合、皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とすることの検討。
 一定数いる皇統に属する男系男子を皇族にできれば、皇族数の確保は問題ないものと思われる。

 

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あれっ、ZホールディングスがリキャップWT?

 

【 リキャップ新株予約権

 


 2021/12/3、Zホールディングスが、以下内容を発表していた。

 


「自己株式を活用した行使価額修正条項付き2021年度第1回新株予約権の発行及びコミットメント条項付き第三者割当て契約に関するお知らせ」
https://www.z-holdings.co.jp/ja/ir/news/auto_20211202446092/pdfFile.pdf

 以下は、一部抜粋。

 


当社は、当社普通株式の公開買付けの方法による自己株式の取得を行うことを決議しております。本Zホールディングスの数量は本新株予約権に係る潜在株式数と同数になる予定であり、本新株予約権が行使された場合に交付される株式には、全て自己株式が充当される予定です。さらに、本新株予約権の下限行使価額は本自己株公開買付けの1株当たりの取得価額と同額に設定される予定ですので、本スキームの実施による株式価値の希薄化は生じないと考えております。

 


本スキームを実施する理由
プライム市場への移行に向けた流通株式比率向上及び当社の財務基盤の強化に向けた資金調達を目的とする他の手法との比較検討の中で、本スキームの実施が当社のニーズに最も合致していると判断いたしました。

 


募集の概要
1.割当日:2021/1/14
2.発行新株予約権数:103,000個
3.行使価額の修正条件:行使請求効力発生日の直前取引日の終値×94.5%
4.下限行使価額:663円(自己株式TOBの買付価格)

 


2022/1/14
自己株式の公開買付けの結果及び取得終了に関するお知らせ

https://www.z-holdings.co.jp/ja/ir/news/auto_20220112566304/pdfFile.pdf

TOB価格:663円
応募数:4,963,946,940株
買付数:103,000,000株
⇒あん分比例の方式による買付け

 


<感想>
 本件は、過去に流行ったリキャップCBの新株予約権版。
 自己株式TOBと、TOB価格以上での行使条件を付した新株予約権との組合せにより、株式価値の希薄化も生じないスキームは今後も選択され得ると思われる。

 

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