【 伯父と漱石 】
本家を元日の挨拶に訪ねた際、(この1月に91歳になる) 酔った伯父から夏目漱石の話などを聞いた。
昔は「明暗」などをよく読んだものだが、最近は「吾輩は猫である」が面白い。(理由は聞かなかったが、国内外情勢に対する漱石の考えが分かることもその背景か)
森鴎外も「舞姫」、「ヰタ・セクスアリス」など読んで文章は良いと思ったが、漱石が素晴らしい。
〜「今、日経新聞の小説が、伊集院静による漱石(「ミチクサ先生」)で、ちょうど正岡子規と出会った頃の話」との私の返しに〜
その頃、房総の旅行を書いたものが『木屑録』で、英文科ながら漢文で記したもの。これには子規も驚いた。
本来、朝日新聞で連載されるべきかなぁ。
〜12月30日の「ミチクサ先生」より〜
『木屑録(ぼくせつろく)』と題された旅行記は、金之助が初めて創作したまとまったものである。しかしこれはたった一人の読み手のために創作された作品であった。
読み手とは、勿論(もちろん)、子規こと正岡常規である。
人生とは難しい。長年連れ添っている嫁のことも未だによく分からない。
自分で年齢毎に決めてきた。花屋を止める、車の免許の返上・・・
<感想>
祖父が商売をやっていたためか、商学部に行った伯父。機織り屋をたたみ、長年花屋をやっていたが、でもしか先生と馬鹿にしていた、文学の先生などをしていたらどうだったのだろうか。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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