先日、20年振りに、『HANA-BI』(主演:ビートたけし、岸本加世子。脚本・監督:北野武)を見た。
以下は、脚本家・野木亜紀子のインタビュー記事から。
https://s.cinemacafe.net/article/2020/11/06/69809.amp.html
私、大仰なセリフってイヤなんですよ、決めゼリフ的な。ドラマではどうしてもキーになるセリフがあった方がいい場合もあるので、必要であれば書きますが、必要以上に詩的だったり、持って回ったような言い方はかゆくなっちゃう(笑)。普段そんなこと言わないじゃないですか。私は「普通」の会話で呼び起こされる感情が一番強いと思ってます。
よく例えに出すのが北野武監督の『HANA-BI』なんですけど、それまでひと言もしゃべらなかった岸本加世子さんが、最後の最後に「ありがとう。ごめんね」って言う。あれだけで胸に迫るものがある。
「ありがとう」と「ごめんね」なんて、100万回以上聞いてる言葉だし、その言葉だけを書いても、何が泣けるかわからないだろうけど、見ればわかる。その重さ――映像作品ってそういうことだと思っていて、構成とか、そこまでの積み重ねの上にその言葉が発せられると、なんでもない言葉がすごい意味を持つんです。それが至高である気がしていて、奇をてらわない、普通の言葉こそが強いんじゃないかって思います。
<感想>
ビートたけし演じる西の、余命短い妻が、最後に言った「ありがとう。ごめんね」。
それまでの全てが詰まった最後の言葉に感動した。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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