今月の日経新聞の「私の履歴書」は、作曲家の村井邦彦氏。(その2)
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68291160Y3A200C2BC8000/
以下は、2月9日の一部抜粋。
キャンティは川添浩史さんと梶子(かじこ)さん夫妻が1960年に創業した。維新の志士、後藤象二郎の孫にあたる川添さんは30年代にパリへ渡り、映画の輸出入など国際文化交流の仕事に携わった。戦後は高松宮さまの国際関係特別秘書官を務め、絹や日本舞踊、文楽などを海外に紹介する。
夫妻は自分たちと仲の良い芸術家の「たまり場」として店を構想した。川端康成、三島由紀夫、シャーリー・マクレーン、イブ・サン・ローラン、カトリーヌ・ドヌーブ。国内外の友人が連日訪れた。
「キャンティは子どもの心を持つ大人たちと大人の心を持つ子どもたちのためにつくった場所」と川添さんは語っていた。長男の「象(しょう)ちゃん」こと川添象郎(しょうろう)、次男の「光(みっ)ちゃん」こと光郎(みつろう)、音楽家のかまやつひろし、ミッキー・カーチス、レーサーの福沢幸雄(さちお)、それに僕のような若者を大人たちと同席させた。
川添さんと象ちゃんは69年に反戦ミュージカル「ヘアー」を制作する。出演者やその仲間たちの輪に細野晴臣やユーミンらもいて、キャンティに現れるようになった。
僕が後に設立するアルファレコードの原点は疑いなくキャンティにある。川添夫妻と出会わなければ世界を目指そうとも思わなかったはずだ。
<感想>
後藤象二郎の孫にあたる川添浩史さん夫妻が、自分たちと仲の良い芸術家の「たまり場」として構想したキャンティ。
子どもの心を持つ文豪(川端康成、三島由紀夫他)や、大人の心を持つ音楽家(ユーミン他)のための場所を提供した川添さんの考えに頭が下がる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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