【 坂元裕二脚本:Mother 】
先日、坂元裕二脚本の連続ドラマ「Mother」をhuluで一気に観た。(その2)
以下は、添付Webサイトからの一部抜粋。
「テレビからこぼれているものを書きたい」――人気脚本家・坂元裕二が語る連ドラの役割
https://news.yahoo.co.jp/feature/1093/
基本的には、(すでに結末が決まっている)原作ものや実話ものなど、先が見えている話はできればもう書きたくないんです。考えながら書いて、書きながら登場人物と一緒に生きていくことが、僕にとって一番大切なことなので。
ただ、例外はあって、それはやっぱり「この人と一緒に仕事がしたい」と思うときです。演出家だったり、俳優さんだったり。
登場人物たちがお客さんの生活の中にポッと紛れ込んで、ただその人たちのことを好きになって、毎週観る。僕はそれがテレビドラマの一番気に入っているところです。
――坂元さんはどんな少年だったんですか。
明るくて無邪気な、ただの少年だったと思います。高校1年生ぐらいから本や映画に触れるようになりました。映画だと相米慎二さん、小説では中上健次さんが好きで。その2人が持つ、どこか沈滞しているというか、環境と人間が交わる感じがたぶん好きだったんだと思います。
誰にも相談できず、理解してもらえるとも思えず、漠然と「こんな気持ちは自分しか持っていないんだろうな」と一人で考えている人のことを探して回っている感じがあって。そうするとおのずと少数派になっていくし、世の中の大きな意見とちょっと異なってくるのかなという気はします。それで世の中を変えようなんて全く思っていない。でも、そんなお客さんの中の一人に「ああ、こう思ってもいいんだ」とホッとしてもらえたら、それが何よりもうれしい。
まず自分たちが面白いと思えるものをつくりたいという、いわば変わり者のプロデューサーが僕のところに電話を掛けてきて、「仕事をしないか?」と言ってくれた。僕がこの8年で手掛けてきたドラマも、「ぜひに」と望まれて通ってきた道じゃなかった。でも、テレビ局の人たちがみんな視聴率のためだけにつくっているわけでもないから。そういう人たちがいてくれる限りは、少なくともまたたまにはドラマをつくることができるんだろうなとは思っています。
<感想>
坂元裕二氏の1)「考えながら書いて、書きながら登場人物と一緒に生きていく」という脚本の姿勢、2)お客さんの中の一人に「ああ、こう思ってもいいんだ」とホッとしてもらうこと、3)自分たちが面白いと思えるものを作りたいとの思い、に興味を惹かれる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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