【 坂元裕二脚本:Mother 】
先日、坂元裕二脚本の連続ドラマ「Mother」をhuluで一気に観た。
以下は、最終回の台詞の一部抜粋。
(外の公園、2人)
駿輔:当時 取り調べを担当された?
多田:ひどい亭主でね
酒を飲んじゃ
あの人に暴力をふるった。
駿輔:15年の刑期ということは
殺意があったんですよね?
多田:あの人の供述は終始一貫してた。
「カッとなって
マッチで自宅に火をつけて
娘を連れて半年間 逃亡した」。
駿輔:あの温厚そうな人が
人殺しをするとは
思えないんですが。
多田:分からんよ。
人間には 男と女と
それに もう1種類
母親というのがいる。
これは 我々には分からんよ。
ハハハ・・・。
(葉菜の家、2人)
駿輔:ずさんな犯行だと聞きました。
火なんか つけたら
娘を巻き込んでしまうと
考えなかったんですか?
葉菜:カッとしてしまったんです 。
駿輔:いや あなたは娘のことを
忘れる人じゃ ない。
葉菜:昔のこと過ぎて。
駿輔:僕には ある推測があります。
それを今
あなたに いう気もないし
誰かに話す気もありません。
ただ 一つだけ聞きたいんです。
あなたには守りたいものがあった。
だから 今日まで
口を閉ざし続けて来たのでは
ありませんか?
母と娘の絆が起こした
そんな母性による事件だった
のでは ありませんか?
葉菜:そういうの 男の人の幻想です。
[葉菜が微笑んでいる(ように見える)]
(葉菜の家、2人)
奈緒:あのね・・・。
葉菜:なぁに?
奈緒:お母さんの顔・・・
思い出した。
[葉菜が髪を切るために椅子に座った奈緒を後ろからそっと抱きしめて微笑んでいる]
30年前
[消防車のサイレン]
葉菜:奈緒・・・
分かってるわ
おかあさんのために
してくれたのね
でも忘れなさい
あなたは 何もしてないの
全部 おかあさんがしたの
分かった?
もう思い出しちゃダメ
奈緒:どこ行くの?
葉菜:そうね どこ行こうかしらね
[逝去した葉菜が微笑んでいる(ように見える)]
ご参考1)「MOTHER (マザー)」最終回「ずっと愛してる」
https://arasuji.hateblo.jp/entry/2010/06/24/234350
ご参考2)「Mother」 第11回(最終回) 現実的な幕引きへの是非
http://hashimotoriu.cocolog-wbs.com/blog/2010/06/mother-11-b8b8.html
<感想>
坂元裕二脚本のMother。娘の放火の罪を母親が最後まで背負う一方、その事実を最後に娘に思い出して欲しいともちょっと思った。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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