元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、ピカソのサルタンバンクに込められた様々な思い?

 

ピカソ:サルタンバンク】

 


 先日、NHKの名品の来歴『ピカソ「サルタンバンク」』を観た。

 以下は、アーティゾン美術館(前身:ブリヂストン美術館)のWebサイトからの一部抜粋。
https://www.artizon.museum/collection/highlight/19417%7C66

 


パブロ・ピカソ
《腕を組んですわるサルタンバンク》

1923年 油彩・カンヴァス

ピカソは、第一次大戦中に訪れたイタリアで古典古代の美術や文化に触れ、強いインスピレーションを受けました。

結果として1918年から描かれる対象が、古代彫刻のような壮麗さを持つ新古典主義の時代に入りました。この作品はこの時期の終わり頃に制作されたものであり、いわば集大成としての完成度を持っています。

ここで描かれているのは、サルタンバンクと呼ばれる大道芸人です。イタリア語の「サルターレ・イン・バンク(椅子の上で飛び跳ねる人)」を語源とし、古くからフランスで使われてきた言葉です。彼らは、縁日などを渡り歩いて即興の芸を見せていました。

力強い黒い線、洗練されかつ迫力のある色彩のコントラスト、安定した構図の巧みさ、清潔感に溢れたサルタンバンクの表情などは、ギリシア・ローマ時代の古代彫刻に通じる造形美を持っています。ここでピカソは、芸人への憐憫の情を抱いて描いているようには見えません。むしろ芸人は、新しい時代を先導する英雄のごとき凜々しさを身にまとっています。そこには、伝統的な美を、自らが試行錯誤して洗練させた結果としての新しい手法で乗り越えようとする画家の意図が重ね合わされているようです。

この作品は、かつて20世紀を代表するピアニストで美術品の収集家としても知られていたウラジーミル・ホロヴィッツが所蔵しており、自宅の居間を飾っていたことが知られています。

 


旅人・溝端淳平が見た ピカソの「サルタンバンク」
https://www.nhk.jp/p/ts/6VG6651R85/blog/bl/pQjDZAMKpl/bp/pOl0pbg8aO/

 

■若者ならではの期待と不安、そしてエネルギーがこの絵に

きっとホロヴィッツは、あれだけ大成して世界的に著名で、実力を認められていたけれど、そういう人ほど孤独だったんじゃないかなと思うんですよね。同じ次元で彼の気持ちがわかる存在っていうのがなかなか難しかったのかなと。だから、ホロヴィッツはあの絵に、孤独な自分を重ね合わせていたのかもしれないし、不安そうだけれどなぜか自信ありげにも見える若者の姿から力をもらっていたのかもしれないと思いましたね。

 


■サルタンバンクにこめられた代々の主たちの思い

石橋正二郎さんが、戦後に美術品を普及しようとしてくれていた、その志。さらにそれを継いだ息子さんが亡き父が欲しがっていただろう絵を手に入れて、気軽に見に行ける場を提供してくれているということが素晴らしいなと思いました。

自分も今回番組を通してはじめて生で見ることで、言葉にはできない目には見えない得るものがあったなと思います。サルタンバンクの絵には、ピカソが描いたときの思いがこめられているだろうし、いろいろな主たち、ホロヴィッツに渡り、石橋財団に渡り、いろいろな人たちの思いが全部吸収されて、今がある。そういう歴史を知ったうえで見ると全く違うものに見えますよね。

 


ピカソ「サルタンバンク」
初回放送日: 2023年5月3日
https://www.nhk.jp/p/ts/6VG6651R85/episode/te/V8MY8LXMJG/

 

ピカソが100年前に描いたこの美しい作品には、室内にひとり静かに座るサルタンバンク(軽業師)の姿が描かれている。今回の取材で、この絵をめぐる知られざるエピソードが続々と判明。ピカソと凄腕画商が手を組んだアメリカ市場開拓のたくらみ。天才ピアニストがこの絵とともに歩んだ苦悩の日々。そして戦後日本の復興に心血を注いだ男とその背中を負った息子が、絵に託した熱い思いとは?時空を超えた歴史ミステリーにご招待!

 


<感想>
 1つの絵(ピカソのサルタンバンク)に込められた人々の様々な思い。
 第一次対戦後のアメリカ市場開拓(@NY)から、ホロヴィッツ経由、石橋財団に渡る1世紀の旅。
 アーティゾン美術館を訪れてみたい。

 

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