元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、泣き寝入りしない賢さを持つ?

 

【 頭の良さとは何か 】

 


 先日、「頭の良さとは何か」(中野信子和田秀樹、プレジデント社)を読んだ。

 以下は一部抜粋。(その2)

 


知らない世界をどれだけ自分のものにできるか

「知らない世界を探求し、自分のものにするトレーニングを10代のうちにやったほうが得ですよ」と伝えたい。それこそ本来の学びであるはずだ、と思います。そこの部分が、高等教育の世界でもあまりにも揺らいでしまっているのが、根の深い問題としてあると思います。

 


日本人は「知の運用法」を知らない

 アメリカでは「仮説」を立てる能力がものすごく重視されます。既存の理論と違う仮説を立てた時点で、検証できなくてもそのアイディアが評価される。たとえばフェルマーの最終定理のように証明できなかった定理でも、それを示しただけで名前が残ります。

 


「出世する、しない」は頭のよさと無関係

 物理は、工学部に物理工学課が、理学部に物理学科の2つがあります。理学部では先生のことを「先生」と呼んだら怒られるという文化があるといいます。要するに先生の側には、「たしかに年齢も違うし、自分はキャリアもあって先生は先生だけど、学問の前では皆平等である、対等に議論を交わすことが美しい」という意識があるんです。「さん」付けで呼ぶ中で、その土台ができる。だから、「さん」で呼びなさい、という雰囲気が重視されます。

 


ひとつの答えではなく、複数の選択肢を持つ

 多くの人が「頭がいい」と思っているのは、ひとつの答えを迅速に出せる人のことなんでしょう。でも、計算速度はコンピューターのほうが早いんですから、実はそんな能力は頭のよさに入らないのではないか。
 私は、人間が持っている“最後の砦”といえるものは、「答えを出さずに複数の選択肢を抱えておける能力」だと思っているんです。

 


「知っている」か「知らない」かが格差の真因

 何かあったときに「泣き寝入りしない賢さ」を持たないといけません。はっきり言えば、賢いバカかの違いは、「きちんと要求するか」「何も知らずに泣き寝入りするか」にあるといえます。

 


<感想>
 知らない世界を探求し、自分のものにするトレーニングを積み、既存の理論と違う仮説を立て、複数の選択肢を抱えておける能力を待ち、泣き寝入りしない賢さを持つ人を「頭が良い」というのだろう。

 

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