【 いちばんすきな花:最終回 】
今回の連続ドラマで、毎週一番楽しみにしていた「いちばんすきな花」が、先週終了した。以下は、最終回の台詞の一部抜粋。
(美鳥)<<他人の価値観なんて
理解できないけど
理解したいと思える他人と
出会えることはある>>
(朔也)望月 開けて。
(希子)えっ?
(朔也)開けて〜。
(希子)ねえ こぼすよ。
(朔也)ありがと。
(希子)ありがと。
いただきます。
(朔也)いただきます。
(希子)よいしょ。
(朔也)よいしょ。
(希子)えっ? 嫌いなの?
(朔也)うん。
(希子)好き嫌いあるじゃん。
(朔也)あるよ。誰にだって あるでしょ。
(希子)あ〜 開き直った。
(美鳥)<<みんなみたいに
みんなに ならなくていい。
みんなに嫌われてる子なんて いない。>>
<ラストシーン>
(夜々)ラーメン 食べたい!
(紅葉)俺 一蘭がいい。
(夜々)一蘭・・・。
(ゆくえ)紅葉 一蘭は駄目だよ。
(紅葉)何で? 一蘭はおいしい。
(ゆくえ)おいしいけど。
おいしいけど 駄目。
1人で行きなさい。
(椿)ねっ、カラオケ行こうよ
カラオケ 行こっ?
(夜々)じゃあ 紅葉君 一人で一蘭で
椿さん 一人カラオケね。
ゆくえさん 2人で どっか行こ。
(ゆくえ)行こ〜。
(椿)何で?
4人じゃなきゃ意味ないでしょ?
ご参考)『silent』には遠く及ばないが、『いちばんすきな花』が脚本家も多部未華子らも誰一人損はしていない理由【ネタバレあり】
https://smart-flash.jp/entame/266636/
生方氏は価値観の多様性だけでなく、さまざまな物事に対して無数の価値観があるのだということも伝えており、そのように視聴者に“気づき”を与えるのがじつにうまいのだ。
少なくとも、まぐれで『silent』を当てた一発屋ではなく、質の高い物語を紡ぎ出せる地力がある脚本家なのだと、『いちばんすきな花』で証明してみせたように感じる。
脚本家本人にネームバリューがあり、「あの人の新作だから観たい」というファンがつくのはなかなか稀なこと。
生方氏には日本のドラマ業界を再活性化させるためにも、これからも個性的な“生方ワールド”を創り出していってもらいたい。
<感想>
1)(最終回終盤の55分頃から始まる)学校嫌いな希子と(希子の価値観を理解したいと思われる)朔也の給食での会話(・笑顔)や、2)4人に意味を持つラストシーンに代表される、ディテールの繊細な言葉にこだわり続ける脚本家・生方美久。
複雑に絡み合った多数の4コマ漫画を1つの物語に紡いでいくような、天才脚本家の今後益々の活躍と次の作品に期待している。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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