【 みみずくは黄昏に飛びたつ 】
以下は、「川上未映子 訊く/村上春樹 語る みみずくは黄昏に飛びたつ」より。
村上 僕は『ノルウェイの森』で、リアリズム小説を書き切るという実験をやりました。
『スプートニク』は、これまでの文体の総決算をやってしまおうと思って書き始めました。
それから『アフターダーク』では、ほとんどシナリオ的な書き方をしました。
そういうふうに、「少し短めの長編」ではいつも自分なりの実験みたいなことをやっています。
今回はこういうことを試してみよう、という挑戦をやっているわけです。
『多崎つくる』も僕としてはわりに実験的というか、いうなればグループを描く小説です。
そういうものは以前には書いたことがなかった。
あれぐらいの長さの小説って、書き手としては実験がしやすいんです。
<感想>
会社が新規分野に挑戦して既存業務に安住することのないように、作家も実験を通じた挑戦をし続ける。
村上春樹の不断の努力がベストセラーに繋がっているように思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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