元証券マンが「あれっ」と思ったこと

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あれっ、中露の津軽海峡通航の背景に非核三原則あり?

 

【 中露の津軽海峡通航:40年以上前の政府の決定 】

 


 なぜ、軍事的行動である中ロ艦隊の津軽海峡等の通航に対して、まともな抗議すらできないのか。
 以下は、高橋洋一氏の現代ビジネスの記事からの一部抜粋。

 


津軽海峡にまつわる問題
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88609?page=4

津軽海峡国際海峡とされ、軍民を問わず艦艇、潜水艦、航空機も通過通航権が認められている。

そして、その国内法の根拠となっているのが領海法での特定地域だ。津軽海峡は特定地域に指定されている。

その建前は、「国際交通の要衝たる海峡における商船、大型タンカー等の自由な航行を保障」とされているが、実際のところ、アメリカ艦艇などか核兵器保有して通過通航するので、日本の非核三原則の一つ「持ち込ませず」に反することを回避する措置というのが常識だ。

この非核三原則「持ち込ませず」くらい馬鹿げたものはない。日本に帰港するアメリカ艦艇がどこかで核兵器を下ろすはずないからだ。「持ち込ませず」がこれまでも空文化しているのは、現実的な国民はみんなわかっていて、無意味な建前を言っているだけだ。その結果、津軽海峡国際海峡としたのは日本の国益を損なう。

なお、特定海峡には、津軽海峡のほか宗谷海峡対馬海峡東水道、対馬海峡西水道および大隅海峡が指定されている。

こうした政府の決定は、40年以上前に行われた。今や時代や国際情勢は大きく変わっている。

非核三原則は法律でもないので、不合理なものは一刻も早く見直して、津軽海峡などの特定地域指定を見直すべきだ。その場合、領海内の無害通航の範囲で外国艦艇に対処したらいい。。そうであれば、もちろん今回のような軍事演習のような行為は国際法上認められないのはいうまでもない。

 


看過できない中露の行動
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/88822?page=4

津軽海峡は本来、すべての部分が日本の「領海」であっておかしくない。それなのに、日本の中に「公海」があるのは、まるで家の中に「公道」があり誰でも通っていいようなものだ。理屈上、そこで軍事的な行動をされても文句を言えない。今回の中ロ艦隊の行動は事実上軍事的行動であるが、まともな抗議すらできない。

津軽海峡などを公海としている根拠は領海法附則なので、一刻も早く削除し、これらを日本の領海とすべきだ。これは、総選挙後の国会で行うべき法改正だ。

 


領海及び接続水域に関する法律施行令
別表第二
(第三条、第四条関係)

宗谷海峡に係る特定海域
津軽海峡に係る特定海域
対馬海峡東水道に係る特定海域
対馬海峡西水道に係る特定海域
大隅海峡に係る特定海域

 


<感想>
 中露艦隊の許されざる行動。
 早期の領海法附則改正を望みたい。

 

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