元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、2作ともマイノリティがテーマ?

 

VRおじさんの初恋:脚本家森野マッシュ 】

 


 先日、NHKの夜ドラ「VRおじさんの初恋」の放映が終了した。(その2)


 以下は、添付Webサイト『競泳で挫折し聴覚過敏で退職、残された脚本の道ではダメ出し…向田邦子の“写経”で生まれた「VRおじさん」』からの一部抜粋。
https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20240430-OYT1T50136/

 


 大賞を受賞し、暴力とも子の同名コミックが原作の「VRおじさんの初恋」(NHK総合=月~木曜午後10時45分)につながった。

「お仕事で脚本を書く初めてのような作品。かなり迷惑をかけた。すごくたくさん勉強させてもらった」。

 主人公は、しょぼくれた独身中年・直樹(野間口徹)。恋人もいないし、職場ではやる気もなく、自分にも期待していない。唯一の生きがいはVR(仮想現実)ゲーム。その中で制服姿の女子高生(倉沢杏菜)の彼は、美少女ホナミ(井桁弘恵)と出会う。息を詰めて生きてきた彼は、初めて胸の高鳴りを感じるのだが……。現実と仮想の世界が交錯し、物語は広がっていく。


 自身の経験に基づいた「ケケケ」と今回の原作は全く違うが、「直樹を居場所がない人、(自分を)分かってもらえないと思っている人、分かってもらう努力をしようと思えない人と捉えた時、共通点がないわけではない」。

 制作陣には直樹と同世代もいる。その感覚も頼りに、原作者は何を書きたかったのかを考え、脚本をふくらませた。VRの世界への理解を深め、直樹という人を好きになってくれるよう、ゆっくりしたテンポにした。

 「生っぽさというか、一人の人物が立ち上がるように、その人の生活を書いた」。完成したドラマを見て、「想像していたよりずっと哀愁より愛らしさが勝っていた。愛せるキャラクターに(制作陣が)作ってくれた」。トーンが暗くなりそうな内容だが、大河ドラマ「鎌倉殿の13人」などを手がけた演出の吉田照幸らが、ポップなエンタメ作品に仕立ててくれた。望んでいた「共同作業」の成果だ。

 期せずして2作ともマイノリティーがテーマに据えられている。昨今のドラマは多様性に重きを置く作品が多く、その延長線に位置付けられそうだが、

「(多様性のテーマは)書きやすい時代になったからこそ、都合よく利用しないように気をつけたい。自分も正直、賞を取るために打算的に書いたところはある」

と明かす。次作については、「マジョリティーの中にいる人だって競争社会で苦労しているので、むしろそこでの葛藤に興味があります。そこに居続けるためにマイノリティーのことが理解できずについ毒が出てしまうダークな人もいるでしょう。そういう人たちの失敗をコメディーにしてみたい」。


 また、SNSが発達した現代は「自分って最悪だな」と自覚しやすい時代でもあると指摘する。「大事なのは、その自分を受け入れた上でどうするか。『嫌なヤツでも楽しく生きていいんじゃない』という作品も書いてみたい」。構想は際限なく広がっている。

 


ご参考)夜ドラ「VRおじさんの初恋」新たな出演者が決定しました!
https://www.nhk.jp/g/blog/0lm51r_br599/

 


<感想>
VRおじさんの初恋」の脚本は、「ケの日のケケケ」の森野マッシュ。次は、森野の言う、マジョリティの中のコメディーや嫌なヤツの楽しい脚本作品を観てみたい。

 

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