【 VRおじさんの初恋:原作者の考え 】
先日、NHKの夜ドラ「VRおじさんの初恋」の放映が終了した。(その1)
以下は、『夜ドラ「VRおじさんの初恋」キービジュアル完成と放送日・原作者コメントのお知らせ』からの一部抜粋。
https://www.nhk.jp/g/blog/3shxv8i-6dz/
【原作】 暴力とも子
<暴力とも子さんのコメント>
この作品は、社会をうまく乗り切れなかった人の、とても小さな初恋の物語です。
向こう岸に現れた人がなんだかこちらに手を振るので見つめていたら、凪(なぎ)の人生に少しだけ波が立つ。
そんな小さな事でなければ、それを掬い(すくい)取らなければ表現できない。そう信じて作ったのが直樹というキャラクターでした。
今回の映像化は、その原作に多くの作り手の想いが重なったものになります。
関わってくださった方々の分だけ、作品の上に載っている熱量が増しています。
そして、その熱量が「VRおじさんの初恋」という物語世界に少しだけ変化を与えました。
まるで私の中にいた「直樹」という人格が、野間口徹さんというアバターを着て新たな生き方を探っているようで少しくすぐったいような。その可能性を信じてあげたい親心に似た気持ちで脚本を監修させていただきました。
映像化というプロセスを通じて、原作と同じテーマから少しだけ背伸びをした、ドラマ版『VRおじさんの初恋』のラストを、皆さんと一緒に見届けていければと思います。
ご参考1)『VRおじさんの初恋』ドラマ版と原作の違いについて 暴力とも子
https://note.com/violencetomoko/n/n1779ede1bf9b
らせんの中心とその外側の関係
作品全体に載っているキャラの熱量が増して、さらに脚本の森野マッシュさん、吉田照幸さん、スタッフさんそれぞれがこの作品に託したい思いがある。そして野間口徹さんはじめ、キャストの方々が演技を通じて視聴者さんに向けて放った思いがある。
ドラマ版『VRおじさんの初恋』は原作を中心軸に添えつつ、様々な人の想いを乗せてらせん状に拡張された作品だと私は考えています。原作が原作にしかない意思を持っているように、ドラマ版にはドラマ版にしかない意思をもった作品になっている。
そしてその一番外側に、このドラマ版を見て何かを感じてくださった視聴者さんがいます。
私はそのことをかなり肯定的に捉えています!
ご参考2)2024/1/10 夜ドラ「VRおじさんの初恋」制作開始のお知らせ
https://www.nhk.jp/g/blog/2j5vx_r2j/
<感想>
ドラマ版「VRおじさんの初恋」。「原作中心軸に添えつつ、様々な人の想いを乗せてらせん状に拡張された作品だ」と考える原作者。ふと、セクシー田中さんの原作者もこのように肯定的に考えることができたらと思った・・・
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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