【 大人が人を叱るときの心得 】
以下は、伊集院静著「大人の流儀 セレクト」電子版より。
大人が人を叱る時の心得
この頃は、さまざまな理由で職場の中で怒る人が少なくなっている。
”それは断じて違う”。
・怒りなさい。
・叱りなさい。
・どやしつけなさい。
言い方に気を配ることなどさらさら必要ありません。あなたの言葉で、ダメなものはダメだと言いなさい。
「何をやってるんだ」
「仕事を何だと思ってるんだ」
「そんなこともできんのか」
私は、人が社会を知る、学ぶ上でいくつかの条件のひとつは、
”理不尽がまかりとおるのが世の中だ”
ということを早いうちに身体に叩き込むことだと思っている。
どやしつけてくれた経営者が、親方が、先輩が、いかに正しいことをしてくれたかは後年になってわかるものだ。
なぜ、叱ることが必要なのか。
それは、今の新しい人の大半が、本気で叱られたことの経験を持たないからである。
なぜ、叱ると身に付くのか。
叱られた時は誰も辛いからである。辛いものは心身にこたえるし、よく効くのだ。
若い女の子に”KY”という言い方があって、空気が読めない人のことだ、と説明された。
「馬鹿言ってるな。なぜいい年をして、女、子供の吸ってる空気を読まにゃならんのだ」
誰のお陰で生きてるんだ。人が人を叱るのに、空気を読む必要などさらさらない。
<感想>
伊集院氏の言うように、言い方に気を配ることなく、自分の言葉で、ダメなものはダメだと言える職場にしてゆきたいと心から思う。
----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HP http://tsuru1.blog.fc2.com/
同Twitter https://mobile.twitter.com/tsuruichipooh
----------------------------------------------------------------------