元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、デスクの判断によるつぶれた捜査の報道?

 

リクルート事件:きっかけは川崎市助役の収賄事件 】

 


 2023/7/21、NHK・アナザーストーリーズ 運命の分岐点「リクルート事件 35年目の真相」を観た。
https://www.nhk.jp/p/anotherstories/ts/VWRZ1WWNYP/schedule/te/P1WNPYN6XQ/

 


バブル経済のさなかに起き、日本を騒然とさせたリクルート事件。情報産業のさきがけリクルートが値上がり確実の未公開株を政治家、官僚ら広範囲に配り、日本を揺るがす大事件に発展した。創業者・江副浩正はなぜ株をばらまいたのか?職務権限があいまいで捜査は難航。いまだ多くの謎が残されている。リクルート事件を追った記者、江副をすぐそばで見続けた元妻、主任検事らの証言から、天才起業家の光と影、35年目の真相に迫る。

 


参考)特ダネの記憶「リクルート事件
つぶれた事件、「朝日の責任」で報道 支局記者が掘り起こし、政界再編へ

https://webronza.asahi.com/journalism/articles/2021012000004.html?page=1

 

 「捜査はつぶれたが、リクルートと助役はどう見ても灰色じゃないか。株に絡む疑惑はこれまでも何度もうわさに聞いていたが、今度は初めてそれが明るみに出るチャンスだと思う。ここでやめてしまったら、すべては闇から闇に葬られてしまう」

 


 「絶対に訴えられます」「捜査当局からやめろと止められています」。私もキャップも強く主張した。しかし、デスクはさらに続けた。

 

 「こんなぬれ手であわはおかしいと思わないか。おれたち庶民は毎日、一生懸命働いて金をかせいでいる。しかし、助役は、なんの苦労もしないで、株をもらって売るだけで巨額の富を手にしたんだ。庶民のだれもが納得しないだろ。独自に取材して、朝日新聞の責任で報道しようじゃないか」

 


<感想>
朝日新聞の責任で報道しようじゃないか」というデスクがいなかったら、竹下首相退陣に繋がるリクルート事件は闇に葬られていたかもしれない。
入社2年目の駆け出し記者が、卒業以来、40年近く一度も会っていない(当時の印象そのままの)大学のクラブの後輩だったと初めて知った。

 

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