元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、金融リテラシーの向上が望まれる?

 

【 個人金融資産:米英との比較 】

 


 昨日、『退職世代の「投資から貯蓄へ」を抑制へ〜人口減少社会で高齢者の社会貢献を後押しする金融リテールサービス〜』(フィンウェル代表野尻哲史)資料を拝見した。

 以下は一部抜粋。

 


1.個人金融資産の拡大が急務
  ー資金流入と内部成長の両面が必要

 

2.3000万人の現役層が減少するなかで
  日本経済を支えるのは高齢者に

 

3.退職世代の「投資から貯蓄へ」を抑制へ
  ー制度の見直しと考え方の普及を

 


個人金融資産
 日本:+633.6兆円(+44.9%)米国:3.4倍 英国:2.3倍
 日本:
 2002年末 1409.3兆円 米国:   英国:
 2022年末 2042.8兆円 13604兆円 1180兆円


2022年 vs 2002年
個人金融資産増加額

 日本:1.4倍 米国:3.4倍 英国:2.3倍
運用リターンによる家計金融資産
 日本:1.2倍 米国:2.6倍 英国:1.6倍

 


日本の個人金融資産の内部成長額:251.7兆円(aーb)(2002年の残高の17.9%に相当)
 個人金融資産増加額 633.6兆円(a)
 年間流入額合計   381.9兆円(b)

 


<感想>
個人の金融資産が10年前から随分伸びたなぁ(1.4倍)と思っていたが、米国(3.4倍)・英国(2.3倍)と比較すると全く冴えないことが分かった。
金利下での現金預金比率の高さ(2012年54.3%、2022年54.2%)が主な要因であるが、今こそ運用リターンを上げるための金融リテラシーの向上が望まれる。

 

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