2024/6/3、小学館から、セクシー田中さんに関する「調査結果報告書(公表版)」が発表された。
https://doc.shogakukan.co.jp/20240603a.pdf
以下は、添付Webサイト等からの一部抜粋。
https://encount.press/archives/633164/
『セクシー田中さん』小学館報告書が日本テレビを“論破”も…元テレ朝法務部長が指摘する「やり切れなさ」著者:西脇亨輔
1.小学館「調査結果報告書」(P78)
5 識者見解並びに世評について
(3) 原作者と脚本家との調整
「最後は同一性保持権の壁があるのであり、原作者の意見を尊重しなければならない。原作者の意向を反映しないドラマ制作者はその役割を果たしているとは残念ながら言えない」
2.日本テレビ「調査報告書」(P82〜)
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20240531.html
第5 今後へ向けた提言
1 原作者や脚本家等との信頼関係を構築するための方策
(1) 原作の改変について相互理解を図る
「漫画や小説を原作とするドラマ制作にあたっては、原作と同じ設定や画角で、同じセリフを話せば成立するものではない」
そして、小学館からの「原作者の意思が最優先事項」という指摘に対して、「改変について制作サイドの考えを丁寧に原作サイドに伝え、理解を得る必要がある」と結論付けた。つまり、日本テレビの結論は「ドラマは原作改変が当然」との考えが出発点にあり、その「当然の改変」について、原作者をどうやって上手く説得するかが問題だという流れになっている。
ご参考)著作権法
(同一性保持権)
第二十条 著作者は、その著作物及びその題号の同一性を保持する権利を有し、その意に反してこれらの変更、切除その他の改変を受けないものとする。
2 前項の規定は、次の各号のいずれかに該当する改変については、適用しない。
一~三 略
四 前三号に掲げるもののほか、著作物の性質並びにその利用の目的及び態様に照らしやむを得ないと認められる改変
<感想>
小学館の原作者「同一性保持権」 vs 日本テレビのドラマ制作者側の「原作改変が当然」⇒「原作者の理解を得る」との見解の相違。脚本家を含めたドラマ制作側と原作者間の信頼関係をどう築くかについて、しっかり考えてもらいたい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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