元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、外務省の尖閣諸島を巡る中国への対応?

 

【 外務省:尖閣諸島を巡る中国への対応 】

 


 2020/11/24、夕刊フジに、『中国外相、あきれた暴言連発 共同記者会見で「日本の漁船が尖閣に侵入」 石平氏「ナメられている。王氏に即刻帰国促すべき」』の記事が掲載された。
https://www.zakzak.co.jp/soc/amp/201125/for2011250002-a.html

 以下は一部抜粋。

 


 王氏からは、次のような看過できない発言が飛び出した。

 「ここで1つの事実を紹介したい。この間、一部の真相が分かっていない日本の漁船が絶えなく釣魚島(=尖閣諸島の中国名)の周辺水域に入っている事態が発生している。中国側としてはやむを得ず非常的な反応をしなければならない。われわれの立場は明確で、引き続き自国の主権を守っていく。敏感な水域における事態を複雑化させる行動を避けるべきだ」

 尖閣諸島は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である。


 国家の基本である、領土・領海について許しがたい主張をされて、菅政権はなぜ怒らないのか。

 中国事情に詳しい評論家の石平氏は「日本はナメられている。中国の人権問題をめぐって欧州各国から批判が集まり、日本は『日米豪印戦略対話(QUAD=クアッド)』を推進する立場でもある。中国は本来、習近平国家主席の『国賓』来日など、日本に頼みごとをする立場だ。にもかかわらず、王氏は日本の首都で尖閣の領有権を堂々と主張した。言語道断であり、王氏には即時帰国を促すべきだった」と痛烈に批判した。

 


< 外務省HP >
2020/11/25
王毅中国国務委員兼外交部長による菅総理大臣表敬」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page3_002937.html

 

菅総理大臣からは、尖閣諸島周辺海域等の東シナ海を始めとする海洋・安全保障問題や日本産食品に対する輸入規制の早期撤廃、さらに日本産牛肉の輸出再開や精米の輸出拡大の実現について、中国側の前向きな対応を改めて強く求めました。また、香港情勢に関して菅総理大臣から日本側の懸念を伝達したほか、拉致問題を含む北朝鮮への対応についても協力を求めました。

 


2020/11/24
「日中外相会談及びワーキング・ディナー」

https://www.mofa.go.jp/mofaj/a_o/c_m1/cn/page6_000480.html

 

5 海洋・安全保障
(1)茂木大臣からは、尖閣諸島周辺海域等の東シナ海における最近の情勢を踏まえ、個別の事象にも言及しつつ、我が国の懸念を伝達し、海洋・安全保障分野について、中国側の前向きな行動を強く求めた。また、大和堆周辺水域における中国漁船の違法操業について、再発防止や漁業者への指導の徹底を改めて強く要請した。

 


<感想>
 王毅外相の「日本の漁船が自国の尖閣諸島に侵入」発言は、看過できない。
 外務省の「中国側の前向きな行動を強く求めた」発言は、許し難く、他国からの誤解も招く。
 中国に対しては、毅然とした態度を取り続けねばならない。

 

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