【 スピードは最強の武器である(その1) 】
先日、「スピードは最強の武器である なぜ、あなたの仕事は終わらないのか」(中島聡著、文饗社)を読んだ。
以下は、一部抜粋。
2 時間を制する者は、世界を制す
スマホアプリがアップデートを繰り返す理由
どんなに頑張って100%のものを作っても、振り返ればそれは100%ではなく90%や80%のものに見えてしまうのです。言い換えれば、100%のものは、そんなに簡単に作れるものではないのです。
3500個のバグがあっても、世界は変わる
プログラマーたちは、100点じゃなくてもいいので90点や80点のプログラムを必ず納期に提出することが求められています。「兵は拙速を尊ぶ」という言葉は仕事にもまさに当てはまるのです。
すべての仕事は、必ずやり直しになる
多少のバグを無視して、とりあえず大枠を作ったものをプロトタイプ(試作品)といいます。これはプログラムの話に限らず一般的な仕事においても応用できる、より抽象的な概念であると理解してください。
これは覚えておいてほしいのですが、すべての仕事は必ずやり直しになります。最初の狙いどおりに行くほうがまれなのです。スマホのアプリもWindows95も、あなたの明日のプレゼン資料もそうです。どうせやり直しになるのだから細かいことはおいておき、まず全体像を描いてしまったほうがいいのです。これがつまりプロトタイプを作るということになります。
ビル・ゲイツが「その問題とこの問題は独立している」とよく言っていたことを覚えています。こうした課題の分割は、複雑な問題を効率的に解決するうえで重要なことだと思っています。
時間を制する者は、世界を制す
1)リスクを測定できる
2)目に見える形のもの(プロトタイプ)を素早く作ることができる
3)誤差に対応できる
最速でいったん形にしてしまってから、余った時間でゆっくりと100点を目指して改良を続けるのが正しいのではないでしょうか。
4 今すぐ実践 ロケットスタート仕事術
どこまでも2:8の法則で仕事をする
ここで意識してほしいのは、この1日の最初の2時間半で、1日のメインの仕事の8割を終わらせるようにするということです。
結局、ロケットスタート時間術とは何なのか?
・すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導き出す
・最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える
・最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう
・「仮眠を取る」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる
<感想>
米国マイクロソフト社でWindows95の基本設計を担当された中島聡さんの「時間を制する者は世界を制す」の時間術。
明日から、2:8の法則、最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせる、ことに努めたい。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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