元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、当たり前ではなくなった「待つ」がテーマ?

 

【 清志まれ:おもいでがまっている 】

 


 清志まれ(いきものがかり水野良樹)の「おもいでがまっている」を読んだ。


 以下は各種Webサイトからの一部抜粋。

 

 

1.小説のテーマとして深みのある「待つ」
https://brutus.jp/aihashimoto_yoshikimizuno_hiroba/?heading=1

 

水野良樹
僕は今回のアルバム制作と同時進行で、小説を執筆していたんですね。その小説を書く一つのきっかけとなったのが、哲学者の鷲田清一さんの『「待つ」ということ』でした。この本にもありますが、今は「待つ」が当たり前ではなくなった時代だと思うんです。実際、誰とでもすぐに連絡できるし、ネット検索すればわからないことはすぐわかるので。
一方、コロナ禍では行動を制限され、家の中でいつ終わるともしれない「待つ」を強いられもしました。そんなこともあって、「待つ」は小説のテーマとして深みがあるなと。一方で、プライベートで自分の育った実家を売る経験をしたことがあって、誰かの思い入れのある場所に別の誰かの人生が折り重なっていくのは不思議だなと思って、この2つのトピックを掛け合わせた小説を書いていたんです。

 


2.自分の時間を生きていない物語https://realsound.jp/2023/02/post-1257591.html/

水野:常に時間のことがテーマになっていたところがあって。お渡ししたプロットには、帰ってこない人をずっと待ち続けてる人と、待ってた人が帰ってこなかったという事実にずっと縛られている人が出てくるんです。つまり「帰ってきてほしい」と未来ばかり見て今を見ていない人と、「帰ってこなかった」という過去に縛られて、裏切られたと思い続けて今を生きられない人が出てくる。どっちも自分の時間を生きていないというところを物語にしようとしてたんです。


水野:水野良樹は芸名でなく本名なので、僕は生まれたときから水野良樹として生きてるんです。去年40歳になったんですけど、そこには40年間の物語が入ってる。それはもう拭えないし、自分が生きてきた人生なので拭う気持ちもない。でも、「清志まれ」という虚構の存在になることで、どこまで自分でどこまで他者かわからないような存在になる。それがものを作る上ではすごく大事で、それをやりたかったのかなって最近はすごく思います。

 


3.原稿用紙100枚のあらすじ
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00497/031000018/?P=4

 

澤本:それこそ書き方って人によると思うんですけど、水野さんが小説を書かれるときって、最初に全体のプロットを書かれるんですか。

水野:1作目は何も考えず書き始めて、結果、3回ぐらい書き直して、ということで大変苦労しましたので、2作目の今回はちゃんと丁寧にプロットを書きました。

澤本:プロットはどのくらいの分量を書くんですか。

水野:4万字ぐらい書きます。

澤本:え、4万字って、原稿用紙で言うと100枚?

水野:はい。そのぐらいですね。

澤本:それだけでもう小説じゃない?

水野:そうですね。でも、あらすじなんです。あらすじなんだけど、わりと量が増えていくという感じで。

 


おもいでがまっている(ネタバレ)

「志保美さん、この子たち、ずっと待っていたんですよ」

 忠之が、あの頃の穏やかな口調でそう言うと、親子三人は声をあげ、互いに呼び合い、抱き合った。

「ただいま・・・・・・ただいま・・・・・・」

 ずっと待っていた言葉が母の口からこぼれて、兄弟の時間はもう一度、動き出した。

 


<感想>

「待つ」が当たり前ではなくなった時代の「待つ」をテーマとした作品。

 チューさんの行動の痛切な理由。

 HIROBAの水野良樹(清志まれ)の活動から当面目が話すことができそうにない。

 

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