【 空港施設:主要株主JALが社長再任に反対 】
2023/7/7、東洋経済ONLINEに、『空港施設を「闇討ちしたJAL」、社長解任劇の舞台裏 事前通知なしに反対票、理由を語らない大株主』が掲載されていた。
https://toyokeizai.net/articles/-/684811?display=b
以下は、一部抜粋。
5月下旬、取締役候補案が決議された後、空港施設は事前に大株主であるJAL、ANAHD、DBJに説明へと向かった。
DBJからは賛成する旨の返事があった一方で、ANAHDは当初から難色を示していたという。今回の取締役候補案では、JAL出身者は乘田氏と西尾忠男氏の2人に対して、ANA出身者は三宅英夫氏の1人のみ。同じ出資比率であるのに、取締役の数のバランスが崩れることに対して反対をしていた。
JALはなぜ反対票を投じた理由を語らないのか。業界関係者の間では2つの理由が取り沙汰されている。
1つ目が国交省への忖度(そんたく)だ。2022年12月、元国交省事務次官である本田勝氏が、空港施設の副社長(当時)で元国交省東京航空局長の山口勝弘氏を社長へ昇格させるよう要求していた際に、乘田氏は「社長は指名委員会で選考することになっている」と、その要請をはねつけた経緯がある。この問題で、同省は空港施設の天下りポストを失っている。
もう1つの理由が、「人事ローテーション」を崩した取締役候補案をJALが許さなかったというものだ。これまで、JALは役員クラスのOBを空港施設の取締役へ送り込んでいた。今回、取締役を10年間(うち4年は社外取締役)務めた乘田氏に代わり、JAL出身の西尾氏が新任取締役に就任するのが通例だったが、取締役候補案では乘田氏の代表取締役社長留任が示されていた。
<感想>
記事によれば、JALの社長再任反対の理由は、1)国交省への忖度と2)JALの「人事ローテーション」へのこだわりという。
記事の通り、JALは、主要株主として、反対票の理由を説明すべきであるように思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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