2024/2/16 22:22、スノーピークから、「本日の一部報道について」がリリースされた。
https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS03293/7851b800/df96/4e0f/b3a4/21cea71efa05/140120240216538923.pdf
以下は、その内容。
『本日、Mergermarketの有料会員向け英文記事の配信において、当社が非公開化を検討している旨の報道がありましたが、当社として発表したものではございません。
当社は、企業価値及び株式価値の向上に資する様々な選択肢を常に検討しており、非公開化を検討しているのは事実ですが、現時点において決定した事実はございません。
今後、開示すべき事実を決定した場合には、適時適切に公表いたします。』
2024/2/16 株価推移(前日終値 791円)
高値863円、安値782円、終値838円
出来高1,536,800株
ご参考)日経新聞電子版 2024/2/17 13:00、日経新聞 2024/2/18
https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ng=DGKKZO78572870Y4A210C2MM8000&scode=7816&ba=1
アウトドア用品大手のスノーピークがMBO(経営陣が参加する買収)によって株式を非公開化する方針を固めたことが17日、わかった。米投資ファンドのベインキャピタルと組みTOB(株式公開買い付け)を実施する。
近く発表する。スノーピークは東証プライムに上場し、足元の時価総額は320億円。TOB価格は16日終値(838円)を4割以上上回る1200円台になるとみられる。
TOBの総額は500億円規模となる見通しだ。TOBが成立すればスノーピークは上場廃止となる見込み。
創業家で株式の14%を保有する筆頭株主の山井太会長兼社長は引き続き出資し、MBO後も社長として経営にあたる。
スノーピークは山井太氏の父の山井幸雄氏が1958年に立ち上げた金物問屋が発祥。登山用品などを開発してきた。社名でもある「スノーピーク」ブランドでアウトドア用品を展開し、事業を拡大してきた。2014年に当時の東証マザーズ市場に上場した。
新型コロナウイルス禍で密を避けられる屋外でのキャンプなどアウトドア人気の高まりを受けて、21年12月期の純利益は過去最高となる27億円となった。株価も21年に4490円を付けた。
新型コロナの感染収束でアウトドアブームがピークアウトした結果、事業拡大に伴う人件費の増加もあって業績は落ち込んでいる。
13日に発表した2023年12月期の連結決算は、売上高が前の期比16%減の257億円、国内店舗と米国法人の固定資産減損もあり純利益は99.9%減の100万円となった。決算発表を受けて株価も急落した。
非公開化で限られた株主とすることで、コスト削減などの経営改革に取り組み業績回復につなげる。ベインが持つグローバルなマーケティングの知見を生かして、米国や中国など海外展開も急ぐ。
<感想>
恐らく2024/2/19(以降)に取締役会が開催され、日経新聞に掲載されたMBOが正式にリリースされることになると思われるが、本来、対外秘であるべき「インサイダー情報」がMergermarket(ベイン経由?)と日経新聞(スノーピーク経由?)宛てに、どのような経緯で伝えられたのか、スノーピーク側はガバナンス上も確認する必要があるように思われる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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