元証券マンが「あれっ」と思ったこと

元証券マンが「あれっ」と思ったことをたまに書きます。

あれっ、十字軍遠征の失敗で国王の権威が高まった?

 

【 大学入試問題で読み解く「超」世界史 】

 


 先日、『大学入試問題で読み解く「超」世界史・日本史』(片山杜秀著、文藝春秋)を読んだ。

 以下は、一部抜粋。(その1)

 


 大人になって、この国の政治や経済や社会のよさや悪さ、世界情勢の複雑怪奇さを理解したくなったとき、はじめて歴史を自らの欲求として学びたくなるー-大学入試の歴史の良問は大人のためにある。

 


【 問題1 】十字軍が与えた影響

 2001年9月11日のいわゆる同時多発テロを実行したとされるアル=カーイダなど、イスラム武装勢力の声明文には、欧米諸国がイスラム圏へ派遣した軍隊を十字軍と表現し、自らの行動を十字軍に対する聖戦と位置づけるものが少なくない。(中略)11世紀から13世紀にかけての十字軍遠征が西ヨーロッパ社会に与えた影響を、所定の欄[100字程度]の範囲内で説明しなさい。(慶応義塾大学経済学部 2013年度 世界史)


「遠征の失敗で教皇の権威がゆらぎ、負担に苦しむ諸侯が没落する一方、国王の権威が高まった。経済面では東方貿易の進展で商業と都市が復活し、文化面では12世紀ルネサンスが発展するなど、中世封建社会が変容した。」

 


11世紀にトルコ人が作ったイスラム王朝であるセルジューク朝が東地中海沿岸に進出して、エルサレム支配下に置き、さらにアナトリアに進出したので、ビザンツ東ローマ帝国)の皇帝は教皇ウルバヌス二世に救援を求めました。これを受けて、エルサレムは、イスラム教の聖地でもありますが、キリスト教の聖地でもあるので、ウルバヌス二世は1095年にクレルモン宗教会議(公会議)で聖地回復のための聖戦を提唱します。そして、翌年、第一回の十字軍遠征が始まります。遠征は13世紀まで続き、主なものだけでも7回の遠征が行われました。

 


<感想>
クレルモン宗教会議を目にしたのは、大学の受験勉強以来のこと。ピンポイントでの暗記に留まっていたため、これからは、より幅広に俯瞰してみたい。

 

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