元証券マンが「あれっ」と思ったこと

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あれっ、ウィズコロナと向き合った戦略の修正?

 

ユニ・チャーム高原社長:ウィズコロナと向き合う 】


 2020/5/28、日経電子版の経営者ブログに、ユニ・チャーム高原社長の「ウィズコロナと向き合う」が掲載された。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59451120S0A520C2000000/?s=4

 以下はその概要。


「ウィズコロナ」を経て消費者の価値観や行動パターンがどう変化するかの仮説を置きながら、商品戦略やチャネル戦略の修正をかける

「戦略を修正する際のポイント」2つの視点


■熱く構想を打ち立て、真実と向き合う
 最初は、「戦略を発想する際のスタンスの修正」について

 戦略で最も重要なのは「構想力=イマジネーション」であり、「この事業はこうありたい!」という明確な構想、つまりビジョンが必要

 そのビジョンの実現のために、戦略の中身がある

 最初に構想すべきは、消費者にとってのわが社の事業の存在価値とは何か、何をするために戦略を作るのか、それについて事業に関わるメンバー全員で、「熱い合意形成」を図ること

 次に重要なのは、我々にとって都合の悪い事実でも目をそらさずに「誠実に真実と向き合うスタンス」で策定された戦略であるということ


■三手先まで準備し、奇策を加える
 2番目は、「戦略の中身の修正」について

 まずは「顧客とチャネルの絞り込み」
ターゲットとなる顧客を決め、メリハリの利いた商品とチャネル戦略にフォーカスすることで、経営資源の集中と共通の的に向かって組織のベクトルが合い、戦略の実行力があがり、成功確率が高まる

 資源集中による競合差別化でまず「局地戦」で成功することにより、顧客や流通に対する存在感が発揮でき、好影響が全体に及ぶ

 その次は「定石のうえに奇策を講じる」こと
孫子も「戦略の基本は正、そこへ奇を加えると勝てる」と言っている
 「正と奇」はその組み合わせと優先順位を誤らなければ、大勝できる戦略となるということ


 デジタル技術の進化によって、企業やブランドと顧客の接点は驚異的なスピードと範囲の広がりを続けてきたが、「ウィズコロナ」による世界的なライフスタイルの急変に対し、顧客のブランド経験への戦略的で、かつきめ細やかな配慮が一層重要になっていることに、期待感と危機感をともに感じている

 


<感想>
 「ウィズコロナ」による世界的なライフスタイルの急変に対して、高原社長は「戦略を修正する際のポイント」として2つの視点を取り上げた。
 『熱く構想を打ち立て、真実と向き合う。
  三手先まで準備し、奇策を加える。』
 どの会社においても、ウィズコロナの戦略修正の必要があるように思われる。

 

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